続強子の部屋

思いつくまま、気の向くまま、書いています。

北に帰った幼馴染み

2019-12-13 16:46:14 | 忘れない

今日の産経新聞の朝刊に在日朝鮮、韓国人が

北朝鮮に渡った、(帰還事業)の開始から

14日で60年になり、脱北帰還者5人が記者会見をきました。    

地上の楽園と言われたのは全くの嘘で帰国者は

夢も青春も奪われたのです。総勢9万人以上だそうです。

小学校の同級生のガンちゃんは体格も良く、

頭も良い優しい男の子でした。算数の問題に苦労していた

私や友人はいつもガンちゃんの親切でわかりやすい言葉に

励まされていました。

工業高校に進学して、その後は会うこともなかったのですが、

あるときガンちゃんが北朝鮮に帰った事が分かりました。

え~北の人だったの?知らなかった、とほとんどの友人が

驚きました。

ガンちゃんお家は小さな食堂でお父さんお母さんお姉さんが

お店にいました。親切な人たちでした。

ガンちゃんは帰国事業のうたい文句につられて、お父さん

お母さん、お兄さんお姉さんの大反対を押し切って帰国

したそうです。その後の消息は分からないそうです。

優秀なガンちゃんは大学に行きたかったのでしょう。

その話を知っていろいろな本を読みました。写真集も

買いました。何処かにガンちゃんが映っているかしら・・

むなしい気持ちです。帰国後の北朝鮮の素晴らしさを

宣伝した有名なジャーナリストも亡くなり、

帰国した人も亡くなっているでしょう。

優しい顔少しおでこが丸くて可愛かったガンちゃんを

思い出します。初めてガンちゃんが北に帰った事を

教えてくれた友人も3年前になくなりました。

今日の読売には何も載っていませんでした。