ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

今頃?

2005-07-06 09:58:33 | Weblog
「あたしって、どうも余計な事を言っちゃってたみたいねえ」
「何、今頃言ってるのよ。ウ~ン、いい人なんだけどねえ、あなたは。ただ一言多い」
 人の気持ちがわかる。行動に骨惜しみという事がない。一直線の彼女。同じ年。
 けれど、感情移入しちゃうから? ときどき要らないおまけつきの言葉がね。その
 彼女が言う。
「ねえ、私達と同じ年に生まれた人は、ちょっと変わってる人が多いってよ」
「そうなの?でも私は例外。一緒にしないでね」
「なあに言ってるのよ、例外なくあなたもその1人!否 筆頭!」
 
フフフ、軽~く半世紀は生きてきた、ちょっと変わり者?同士(本人はそうは思ってい
ない)の「今頃?」の会話。こういうことってあるのよ。
1942年(昭和17年)午年生まれの女はバイタリティに溢れているって。
申年生まれは、物真似上手。 酉年生まれは移り気(3歩歩いたらもう今までのことを
忘れるって)など等。「そんなことはない!」って、す~ぐむきになって、いっぱい例
外を持ち出したら、話は面白くなくなるから、
「フ~ン、ウッソー、へエー、それで?」
ってこなくちゃね。
それでね、私もつい、
「あのさ、私もこのあいだ気が付いて、良人(おっと)に言っちゃったのよ。そうした
 ら呆れられちゃったんだけど」
「何言ったの?」
「ウン。あのね、友人知人達が、『あなたと居ると楽しい』とか、『面白い人ね』、とか、
 要するにまあ、私は人の嬉しそうな顔を見るのは好きだし嬉しかったのよ。まあ、それ
 もこれも無意識の言動ではあったんだけどね。なのに、この前、そう、2回の大手術の
 経験者は、ふと
『じゃあさあ、誰がこのレイコサンを楽しませてくれてた?・・・いないじゃない』ってね。
 良人は、呆れてた」
「何が今頃よ。あなたも今頃何言ってるのよ!呆れた~~~」
「まったく、おとといおいで!だわね、お互いに」

 時々人は立ち止まる。そして、無意識が意識になって、すこーし「考える葦」になるのよ。
葦は、強いからねえ。葦なんて見たことない!って? パスカルが言ったんだったのよね。
「人は考える葦である」って。「パンセ(瞑想録)」のなかでだったかしら?
私も打たれ弱い、裏返して見れば、それほど強い苦痛には出会ってこなかったという、
ラッキー人間なのかもしれないけれど、水辺に生える葦のように、暴風雨にもめげす、倒れ
そうに見えて、いつのまにかスックと涼しい顔でトンボの休憩所になる葦のように生きなきゃね。
そして、葦も女にも水分が必要。フフ女には瑞々しいお肌のためにね。

   ☆ 本日の干支・・・午・申・酉
   ☆ 本日の歴史上の人物・・・パスカル
   ☆ 本日の言葉・・・「人は考える葦である」
             「おとといおいで」
   ☆ 本日の植物・・・葦