ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

神様のプレゼント?

2008-12-20 19:48:19 | Weblog
今回は1人で、2回目の先生不在教科書(印刷物)なしの英会話倶楽部へ行って
来ました。
リーダー(日本人スタッフ)が代わってます。こちらも若いお嬢さん。外国住まい
経験はありません、っておっしゃるけれど、素晴らしい英語です。質問にはきちん
と応えて下さいます。
"Nice to meet you."が3人。
"I'm sorry.I don't like it.How do you do? I'm glad to see you.Becouse,
I'm old woman,alright?"
って、初めにきちんと意思表示。嫌いは嫌いって言います。ここがちょい日本人の
女ではないみたい。自分では日本の基本的女性って思ってるけれど。ポリーチャンは、
「違うよー!普通の日本人と全然違うよ!」って、まあ、人がどう思おうと知っちゃ
いないから、どうでもいいけどね。
やけにいかつい感じの男性が、同じテーブルに。続いて若いお嬢さん。共に20代。
久しぶりっておっしゃる女性は、年令は「SECRET!」いいんじゃない?
とっても愛らしいお顔の女性です。30代?

自己紹介、そのごつい感じの男性は、もうた~~~いへん。何が?日本人をやめ
ちゃったみたいに、相槌は、ぜ~んぶ身振り手振り顔つきまで変えて、外人モード!
挙句、映画スターの話に勝手にもってって、"
"I love Korea!"
"What's Korea?"
"Korea’s movie star!"
"Who?"
"Pe Yonju(?)! He is a cool and charming!"
”・・・・・・?”みんな同時に思ったらしい「ゲイ?」
"Don't you like woman?"
"Oh no!.I like woman."
"Really?"
"Oh Yes!"
爆笑!
初級テ-ブルは、他のテーブルと違って、日本語も飛び交います。
他のレベルでは、「題とリーダー」を決めて、何やらやってたらしいけれど、我が
グループは滅茶苦茶英語と日本語が交差する爆笑テーブル。リーダーも勝手に続け
てて下さいって。
そして、最後のレッスンは、レベル年令関係なし!配られた同じ数字を持った同士
のディスカッション10分。ウチのグループの面々は、絶対上級クラスの人と組む
ことに。
今回も、私のお相手は若いお嬢さんでした。前回同様「下手な英語です、教えて下
さいね」でスタート。しゃべって何ぼ?しゃべくります!ウッ、なんだったっけ?
"Please tell me in English!"こうやってどうにか切り抜けて、フ~~~~~。
「いつまでも同じテーブルじゃ上達しませんから、挑戦して下さいね」って。はい!

オッ、いたいた!
「リーチュアン!ニーハオ。Do you have a time?」
「ありますよ」
「お昼は?」
「ファーストフードです」
「じゃ、私も。いい?」
「いいですよ。行きましょう!」

同じ沿線住まいの彼は、日本企業に勤めるプログラマー28才。
少なくとも、最低週1回の中国語個人レッスンを彼から受ける事になりました。
"How much?"
"No money,not necessary.日本語を教えて下さい"
「等価交換?バーター取引?」
「はい」
「本当に?真的?」
「はい。どうしますか?何を覚えたいですか?」
「日常会話!遣わない言葉は要らないわ。あなたは勤めてお忙しいでしょうから、
 あなたの都合に合わせるわ」
「夜でも大丈夫ですか?」
「ええ、同じ沿線ですもの。夜でも問題ないわ」
「7時から9時まで、中国語と日本語両方、いいですか?」
「没問題」=かまわないわ

神様は、ちょっと悩んでいた私に素晴らしいプレゼントを用意していてくれて。
私の人生は、素晴らしい人々と出会う旅って、節々に感じるのです。今回の
「あんたはうるさい!」・・・・・正直めげてました。あ~~いやだなあって。
汚い言葉を遣う人が大嫌いな私は。3人の子ども達に1度として「あんた」な
んて言った事もない私です。「あなた」ですいつも。ましてや言われるなんて。
同時に、自分の弱い神経に腹も立てて。世界はあなたの都合なんかに合わせちゃ
くれないのよ!ウン、わかってる。いちいち傷ついてどうするのよ!?ええ、
わかってるわ。でも・・・・・・・・・
そこへ、はいプレゼント!って感じの彼の言葉でした。涙がまたまた出そうな
くらい感激しちゃいました。な~んて、幸せな私なのかしらって。
 援護会で知り合ったマキコサンは、イタリアのマンマみたいねって。
帰国子女風感覚ですね、とは同じクラスの某男性の言葉。
う~~ん,違うんだなぁ。そんなに強くないのよ。強くない自分にじれるのよ。

「レイコチャン、今何読んでる?」
両親の友人の子息、って言っても私より年長マサアキチャン。でも、すっごく
カッコいい!そのへんの若い子なんか、目じゃないって感じよ。私のマージャン
師匠。私が12才の時の。
「今?始皇帝のパパの話」って私。
「まだ、読んでるの?」って、一緒に飲んでたウチの宇宙人が。
「ウン、5の3を。この前、耶律楚材読み終わったばかりだもの。でも、カフカ
に今は夢中よ」
「カフカだってよ!」って、マサアキチャンに宇宙人が。ほっといてよ!

「おが屋」で内内忘年会。そこでお会いした常連のオオタサン。彼から
「ノーベル賞作家ヘルマンヘッセの言葉でさ」
「エッ、ノーベル賞取ったの?ねえ、知ってた?」って、宇宙人へ振れば、
「知ってたよ」
「私はヘッセって言ったら、車輪の下しか知らないけど」
「ウン、俺もだよ。内容なんか忘れちゃった。そのヘッセがね、その中でだったか
 どうか忘れちゃったけど、人生は、勇気と我儘と忍耐を持って生きていくって。」
 って、オオタサン。
「素晴らしい言葉ね、その通りだわ」
「レイコサンは、シラスジロウって知ってる?」
「ええ、マサコが奥さん。西行に詳しい女性ね」
そこから、日本が誇るべき白洲次郎の話になって、
「1月の15~20日のどこかで、彼のことの放送があるよNHKで」
「嬉しいわ~。ぶれなかった男の話ね」

関係ない人に、めげた話を。
「かましたらよかったのに!大阪のオバちゃんみたいに」
「大阪のオバちゃんじゃあないもの」
「誰に何言うとんのか!わかっとるんやろな!って」
「いやだ~!ヤクザみたい」(笑)
慰めて下さったのです。優しい心遣いです。ヘッセの言葉も私を勇気付けて
くれました。あ~、こういう時間が嬉しいのです。お酒なんかじゃなく、人は
人の言葉で酔うのです。素晴らしい会話が醸す時間です。
そして、カフカがそんなに繊細な神経の持ち主だったなんて知らなかった。
「カフカの恋人ミレナ」今、酔い痴れています。
そのカフカの賞を、「海辺のカフカ」を書いた村上春樹が受賞したわね。
不思議なお話「海辺のカフカ」。時空が交差するある男の子の話。
ヨーロッパで高い評価を受けている春樹。
私は、ミレナに酔って。「プラハの春」にもミレナという仮名で登場する女性が
書かれています、日本の外交官と恋に落ちる女性。
ドイツ語で、恋人って意味合いの「ミレナ」らしいわ。同じ収容所に収監されて
いた女性が書いた「カフカの恋人ミレナ」は、原書を読みたいって、とんでもな
い事を思う私を打ち砕く、素晴らしい日本語での読み物です。途中途中で、息を
詰めます。しばし、目を閉じて、そこに書かれた文章を静かに反芻すること度々
なのです。その表現の豊穣さは、今日本で書かれる文章のウン百倍も濃密なので
す。歯ごたえのない食べ物みたいなきょう日の日本語。そこに書かれている文字
の豊かな事といったら、反芻するに充分値する素晴らしさで、私を酔わせます。

あ~、E・Sガードナー著「87分署」シリーズの名訳も私を酔わせてくれたわね。
架空の町アイソラの風景描写から始まる書き出しは、その空気を感じるほど。
そして、井上一夫の訳。原書?いい、いい、あなたの訳で読みたいわってね。
ガードナーはもう彼岸の人となりましたが、彼の作品は、いつまでも私の人生の
相方達です。時々引っ張り出して読む私の蔵書です。