ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

フランスは

2010-03-23 08:43:31 | Weblog
グルメって、美食家?
産経新聞のパリ特派員(女性)のコラムは面白いのよ。その彼女の最近の
記事に、フランス人の健啖家ぶりが紹介されていて、そんな彼等はグルマン
というそうで。その食べっぷりは見事!なそうな。
外国大好き日本人が、フランス?優雅に高級料理をお行儀良く食べるって、
それで、そこからグルメって定着しちゃったのかもね。トンと興味のない
あたくしには縁遠い言葉だけど。
現地が長い彼女の通信だと、極々普通に美味しいものはさっさと食べるって、
何も気取ってなんかないって、しかもかなり大食いって。
大体、食べ物のカスを床に捨てるスペイン人。足元が汚いほど繁盛してるって
外から見えるバールのカウンターの下に付いている横棒は、食べ散らかした
食べ物に集まるネズミが間違ってお客さんの足をかじらないためだって聞い
たことがあるし、ここ最近になってやっと散歩中の犬の糞を飼い主が処理する
事って決まったフランスよ。
かのベルサイユ宮殿の周りは、糞尿の香り(?)高き場所だったって有名。

日本のように水の豊富な国ってなかなかないから、シャワーが主流のお風呂
が多いみたい。海外滞在で一番フラストレーションが溜まるのはそのお風呂。
バスタブだって、あの船形の中で洗うって、なんだか気持ち悪く好きになれ
ないのよ。ホテルのあのバスタブの中に入れる仕切りのカーテンも。
中国もシャワーだったし、浴室で思う存分身体を洗えて流せるって、凄い
贅沢な事だって、しみじみ思う海外。

フランスのお料理が世界一だって、ず~っと誰だか知らないけれど思い込んで、
そして、「そうそうそうそうそみたい!」で追従。
でも、特派員便りを読んでると、思い込みじゃなく、今のここで生きている
人は、こうですよって、たとえそれが全てじゃなくても、知る事が出来る
っていいわね。グルメ?いいえ、彼等はグルマンですって、フランスが近く
なった気がするわ。

あたくしにとってのフランスは、やっぱりフランス映画・シャンソン・絵画
だわね~。「アバター」を観ていて、なんら興味を覚えなかった暴力映画
ってね。アメリカ映画に押されて、かってのような映画は、なかなかあたく
しの耳まで届かなくなって、フランス映画を観なくなって久しいわ。
フランスって、あたくしの中では”大人”って感じがするの。
若さ若さって、異常に若さに執着するアメリカは子どもね。
成熟した味は若さにはないって思うのよ。

バンクーバー冬季オリンピックの、高橋大輔選手のフィギュアスケートに
つかわれた曲は、多くの観客の涙を絞ったジェルソミーナのお話、映画「道」
に流れる曲だったのよ。これはイタリア映画だったかしら?あの当時の
イタリア映画も話題になる作品が多くあったわねぇ。どれほど観たかしら。

「ヨーロッパで文化があるのはわが国フランスだけ」って言ってはばから
ない彼等らしいけど、確かに多くの芸術家を輩出してきた国ではあるわね。
14~15才の頃、留学したいって、かなり真剣に思い焦がれた国だった
けど。あれは、少女の憧れ、夢。おませだった女の子は、シャンソンなんか
意味も知らずに歌ってたものよ。

そして、「消費は美徳」なんて、ヒトラーを責められないそれ以上の殺戮
(原住民:ネイティブアメリカン)をした上、彼等を居留地へ追いやり、
彼等の文化を剥奪、世界は意のままって、今凋落の一途を辿っているどこか
の国のような馬鹿なことは言わない。知ってても話さない英語をってそれも、
EU統一からそれもやむなしで、英語もOKにしたらしいけれど、グルマンの
言葉に、なんとなくこちらも持っている偏見の一部が溶解したような気が
したわ。

シラクが、隠し子のことを記者に聞かれ、
「それがどうした?」
って記事を読んだ時、そう、性と政は離すべきって思うあたくしは、ちょっと
その反応が面白かったことを思い出したりして。
何であれ、複雑なヨーロッパの歴史を思うと、アメリカよりもずっとずっと
興味深い彼の国々です。