カピバラさんの2泊3日(6)

2021-03-19 11:00:39 | 童話
『これでみんなで遅くまでお話しができるね。』とお姉ちゃんが言いましたが、お父さんが『今日は疲れたから早く寝るよ。』と言って、夕食の後、お風呂に入りました。
お風呂はいつ入っても気持ち良く、ウトウトとしてしまう。
僕達家族全員で風呂上りの牛乳を飲んだ。
『美味しいねぇ、お姉ちゃん。』
『うん、美味しいね。』お父さんも『風呂上りの牛乳は、本当に美味しいね。』、お母さんも『そうね、幸せね。』と言って目を細めていました。

この家のカピバラは両親と男の子の3匹で、子供は僕と同い年です。
僕はその子と遊びたかったのですが、お父さんの言う通り早く寝ました。
『おはよう。』と男の子のカピバラが言った。
僕達のお父さんとお母さんとお姉ちゃんも起きていました。
『あれっ、僕が最後か。』

『朝ご飯だから、早く歯を磨いて顔を洗ってきなさい。』
『はぁ~い。』僕は家の外に有る井戸の水で歯を磨いて、顔を洗いました。ぶる、ぶるっ、冷たくて気持ちいい。スッキリと目が覚めました。
『ご飯だ、ご飯だ、楽しいなぁ。』
お母さんに『早く座りなさい。』と注意されました。僕達4匹と、この家の3匹の全員で『いただきま~す。』僕は柔らかい草をモシャモシャモシャ。
『田舎の草は美味しいねぇ。』
『キュウリやトウモロコシも、とっても美味しいわ。』お姉ちゃんはコリコリ、コリコリ。お父さんもお母さんも大満足。『こんなに美味しい食事は久しぶりね。』
『そうだね。』