バス乗り場(2)

2016-09-04 09:17:40 | 童話
「その次は、町と駅を循環する道路が来ますから、少し待っていてください。」
町と駅を循環するたくさんのバスが道路の来るのを待って並びます。

この町と駅を循環するバスは他のバスより少し小さくてかわいいバスです。
保育所や幼稚園へ行く子供たちとお母さんがたくさん乗って来たり、降りたりします。
朝の早い時間は、学校へ行っている子供と、会社へ行っているおとなの人がたくさん乗ってきて、バスが駅に着くとみんな下りていきます。

そして夕方は、バスが駅に着くと、学校や会社へ行っていた人が乗ってきて、家に帰ります。
「今日も交通事故が無くて良かったね。」
「そうだね、運転手さんが上手だから事故が無かったね。」

そして、夜になると全部のバスが車庫に帰ってきて朝になるまで寝ます。
「明日の朝も早くからお客さんを乗せて走るので、もう寝るよ。」
「そうだね、明日の朝も早いからもう寝ようね。」

 朝になると、全部のバスが出発する前に、燃料が満タンになっているか、ブレーキはよく効くか、ブレーキランプや、方向指示器のランプが切れていないか、整備士のオジさんが調べます。
そして、異常がないことを確認したバスが出発の順番を待って並びます。

「やあ、おはよう。今日もたくさんのお客さんを運んで喜ばれようね。」
「そうだね、みんなが喜んでくれるから嬉しいね。」
「よし頑張るぞ。出発だ。」

「昨日乗ってくれたかわいい幼稚園の生徒とお母さんは、今日も乗ってくれるかなあ?」
「昨日の夜に乗ってくれたオジさんは疲れていたけれど、今朝は元気に乗ってくれるかなあ?」
「昨日のお昼にサッカーボールを持った男の子がたくさん乗ってくれたけれど、試合には勝ったのかなあ?」
「昨日お年寄りに席を譲ってあげた女子中学生が親切だったので、お年寄りが喜んでいたね。」
「スーパーマーケットでたくさんの買い物をしていたお母さんは、重たそうに荷物を持っていたけれどしていたけれど、大丈夫だったのかなあ?」

こうして、たくさんのお客さんを乗せるバスが、たくさんの道路に乗って走っているのです。

  おしまい


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