江少剣ブログ

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54歳一刀貫の剣道挑戦記~百七十七本目!

2022年07月18日 | 一刀貫の剣究室

おはようございます!と、いう事で始まりました「54歳一刀貫の剣道挑戦記」!これから一年間、引き続きぽんこつながらも剣道の稽古に精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

さて今日はちょっと趣向を変えまして、動画をご紹介して見ようかと思います。数年前に開催された「八段選手権大会」での、谷勝彦先生と宮崎正裕先生の試合です。どちらもとても高名な先生ですので、皆さんご存じなのではないでしょうか。このお二人の試合、と聞いただけでちょっとわくわく致しますね。

この試合を見て、何より感じたのは「谷先生の構えの強さ」でした。中段に構え、余計な動きはせずにぴたりと相手の喉元を指しています。そして機と見るや剣先をぐっとさげて、ぐぐぐと攻め入ります。対した宮崎先生は、これを下がって受け止めます。そして竹刀を弾いてみたり巻いてみたりと嫌がりますが、谷先生は動じません。あの宮崎先生が、攻めあぐねている…とちょっと衝撃。ああやはりこういう堂々とした構えが、一番やり難いのだなあと思いました。

[17th 8dan] 2回戦 宮崎正裕 vs 谷勝彦 2R MIYAZAKI Masahiro vs TANI Katsuhiko

途中何度か、宮崎先生の技が決まったかのように見えます。実際宮崎先生も「今の一本取らんの?」みたいな感じです。これはきっと「八段選手権大会」だからこそ「それでは一本にはならない」って事なのかと思い、興味深かったです。

この試合を見て私は、これまでの価値観がまたちょっと変わったようにすら感じました。谷先生の試合運びは、学生の試合や全日本選手権など「勝つ」ことを重要視し究極に特化した試合とは、また一線を画しているような気がしました。肉を切らせて骨を断つ、一撃必殺の空気を持っています。

こういう剣道をしたいな、と率直に思いました。美しい構え、そして強い気持ちで相手の誘いに乗らず、強い攻めを持って、肉を切らせて骨を断つ一撃必殺のような剣道。ひとつの神髄を見た気が致しました。

これを目標!とまでは言えませんが、理想、くらいの気持ちでまた稽古を積み重ねて行きたいと思います。皆様どうぞ引き続き、よろしくお願いいたします!

 

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