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こんにちわ!一刀貫です。ぐぐぐーーっと寒くなってきましたね、年末年始とお忙しいと思いますが風邪など召されませんように!さて昨夜は毎年恒例、江少剣の一年の締めくくり「納会大会」が行われました。私も個人の部、団体の部と4試合に参加させて頂きましたがー…一勝も出来ませんでした
。
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私は毎年トーナメント表を作る係なので、大先生から組み合わせを前もって聞いていました。個人戦では一回戦に勝てば、六段のK澤先生と試合が出来る。何とか勝ち上がって先生と試合がしたいと思っていました。高段の先生と稽古ではなく真剣に試合が出来るなんて、ここでしか出来ない事ですし。それと実は一昨年かな?の納会で試合させて頂いたのですが、その時は気持ちが舞い上がってしまって、あれこれ考えてるうちに気おくれして前に出る事すらできず、しょーーーもない負け方をしました。対戦して頂いた先生に申し訳ないくらいの事で、あの悔しさをずーーーっと引き摺っていたので「何とかあの日の自分にリベンジを!」と思っていたのです。
幸運?にもお休みの方が出て、K澤先生と当たれることになりました。もう色々考えない、しっかりと前に出て、打突の前の段階で気持ちで自分に負けないようにとだけ考えて臨みました。まずは開始しばらくで、綺麗に小手を頂きました。これは先生が上手なので仕方がない、嫌な取られ方じゃぁないはず。と気持ち切り替えさて次どうしようかな、と思ったときに。このところやままさ先生にご指導頂いてた、(苦手な)抜き胴を試してみようかと。しっかりと攻めて、相手が面に出てきたところを返して胴を打つ。私これが苦手で、タイミングが全然合わないし相手の脇を打ってしまいそうで怖くて姿勢が崩れるんですよね。でもやるなら、しっかり「攻めてみたい」今かな、と。で…面に来られたところを抜いてみると…あれ?結構綺麗に抜けたかな?と思ったら。万感の赤旗3本、頂きました。
そして三本目、舞い上がる気持ちを抑えつつどうしようかと考えて。真っ向勝負で面を打ち合ってみたいと思いました。そこで私なりに攻めて、相面。・・・いやーーー、攻められまくりで押されまくって身も心も縮こまった所を、真ん中ずっぱし素晴らしい面を頂戴しました。私も手を出しはしましたけど、あわあわしか出来ませんでしたw。
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試合終わって先生に御礼申し上げて、そそくさと控えの場に戻って面を取ったら、笑いが出てしまいました。「うははははw、ああいう事かー、いやーーーすごいわーwww」横にいた保護者のお母さんが変な顔してましたが、綺麗な技頂くと嬉しいんですかねぇ何か笑いが出てしまいました。まだまだ全然でしたが、きっと前回の私には自慢してもいい内容になったかなと思いました。
団体ではT山先生と対戦。試合巧者で何せ強い。以前も一度対戦して、本当にロクに竹刀を振る事さえできずに負けたことがありました。本当に何をしていいのか分からないくらい強い先生です。ここもやっぱり、あの時の私にリベンジと思いました。気持ちで負けない事、攻める事。しっかり自分から攻めるから、勝機も生まれる。
でもこれまた開始早々、巻き技で崩されてあっさり面を頂き。「かーー、これなんだよなぁ」と思ったら。後ろから「やっぱ勝てないじゃーん」「T山先生強いー」など、同じチームの子供たちの、T山先生の太刀より余程切れ味の鋭い言葉が飛んできてw。気持ち切り替えて、怖がらない、舞い上がらない。何しろしっかり攻める事に。その先はほんとあまり覚えてないのですが、反射的に抜き胴を出したらしく。あのT山先生から一本頂戴しました。これまた万感です。後はあの、すみませんせっかくの機会でしたが子供らの言葉がキレキレで余程怖いのでw、引き分けを狙って時間を使わせて頂きました。
・・・なんて事してるもんで、団体あとの二試合はモロに負け。上段剣士には二本面を揃えられ、最近気合入りまくりのやままさ先生にも綺麗にお面をもらって敗戦。こ、こどもたちごめんよぉおおぉおお!
・・・と思ったら、その子供たちが大活躍!してくれて我がBチームは優勝!の栄誉に輝いたのでありました。ありがとうありがとう!!
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試合は本当に楽しいです。適度な緊張感もありますし、やはり普段の稽古では得られないような事が感じられる何よりの勉強の場です。でも試合となるとやはりまだ、あれこれ考えてしまって気持ちが舞い上がってしまい、攻めが雑で甘かくなってしまったなと大反省。次の試合では、打突前の練りあう攻めをもっと大事に、足と竹刀をもっと丁寧に使って気持ち強くお相手とのやりとりを楽しみたいと思います。ここが、剣道の面白さなんだなぁと最近感じるようになりました。四段に合格して、そこはちょっと、成長できたのかもしれません。
さぁ来週はいよいよ一年最後の稽古です。みんなで最後の最後に、出し切りましょう!!
子供たちも試合となると気合でまくる子と緊張してしまう子と、それぞれの個性がでて、面白いですよね。
でも、どちらが良い悪いではなく、そういうところも自覚しながら成長していくものだと思います。周りから注目される10メートル四方の舞台の上で、たった二人で相手と向き合ったときに、自分はどういう気持ちになるのかを知ることは大事ですよね。自分を知った上でどうしたいか、どうすべきか、なにができるか、腹を括って逃げずに向かっていく。絶対、子供たちのこれからの人生に役に立つと思うんです。試合のあの場の雰囲気は特別なものだと思います。
一刀貫さんも変わりましたよね。不思議なもので視座が上がると見えてくるものも変わってきますよね。周りはそんな変わってないのに景色が変わるというか。そしてそれが見えると気持ちや態度が変わりますよね。大先生がおっしゃってる「その段位の資格をもらったのだから精進するように」の意味がよくわかります。
良い剣道ができるようになると自分がどう変わっていくのかを見てみたくなります。道は長いですねぇ。迷いながら進んでいくのでしょうから、仲間がいると心強いです。
これからも、稽古、よろしくお願いいたします。
やままささん、まだちょっと早いけど今年は特に!一年間稽古ありがとうございました。
私の審査って事もあって色濃く稽古つけて頂きました。
そしてコロナ禍で稽古が出来なかった時間、ものすごく色々剣道の事を考えました。
結果、とかく精神的に、ものすごく成長したと実感しています。
竹刀での攻防、足での鬩ぎあい。お相手との無言の気持ちのやりとり。
今になってやっと、剣道の本当の面白さみたいのが分かった気がしていて、
稽古のたびに「いやーーー、面白いなぁ!!」と感じます。
当然ですけどこれがまた、自分がヘタでw。
うまい人は本当にうまい!それが見えてきてまた、」本当に楽しい。
人に勝つ喜びよりも、自分の成長が感じられて嬉しくてしょうがないです。
この感覚。これをぜひ、子どもたちにも味わって欲しいなぁと思います。
試合も本当に楽しいです。私は学生剣道は経験無いので知りませんが。
何が何でも勝つ!何をしてでも勝つ!って剣道も、あるのでしょう。
でも私は「あまり価値の無い勝ちもあれば、すごく価値のある負けもある」と思いました。
おかしな事をして勝つ、また相手の技をおかしな避け方をして防ぐ。
少なくとも私にとっては、それでは剣道する意味が無いと痛感します。
前からそういう思いでいたつもりですが、最近心底そう感じるんです。
またお相手のすごい技をもらうと、むしろ愉快。悔しいけど感心してしまう。
痛痒い、みたいな心境になります。
「相手に綺麗に技を決められたときは、
自分がそういう技を出してもらえる剣道をしてたんだと思います」
と以前やままささんにお話し頂いて、それが今になって染みています。
これも心強くないと、出来ない事だと思います。
私の剣道、やっと基本の部が終わって楽しい所に入って来たようです。
これからもぜひ!稽古よろしくお願いいたします!!
お互い、病気とケガには気を付けましょうね!