朝一の来客が、古い付き合いの同世代の画商のオヤジ。
いままで何度も色んな結婚相談所に金を出して、見合いや婚活パーティーに300回くらい参加してて、上手くいかず、やっとこれはという結婚相談所を見つけて結婚して2か月、ベトナム人の若い女性に逃げられて、離婚届の立会人になってくれと言う。
最初から、笑ってそうなるのは解ってたことで、大笑いしてサインしてあげた。
結婚相談所からして、グル、いろんな貧困層の家庭ごとの売春や結婚詐欺をまとめて抱えて管理している連中の仕業だろう。
セックスは援助交際、老後の寂しさ退屈さ解消のために結婚相手探し、なんだかな~、この地球上で、女や子供をゼニカネを使って養ったり教育してるのは、人間だけだな。
そこを狙われて詐欺はなくならない。
30年以上も前にもエコノミック・アニマルと侮蔑されてた日本人、海外でも一人で出掛けて遊んでた俺なんかは、その集団・グループでハメを外して狂っていた日本人を、現地で嫌になるほど眺めていた。
幼稚なもんだった。
俺の人生では、女や子供は増えはしても、担ぐモノが増えれば自分を鍛えての繰り返しで、みな離れないで減らないから意味が解らないし、独占欲などないから別にいなくなれば文句もないけど、増える一方で、面白いもんだね。
ただ、素敵な高い山に登ってきた翌日の朝に聞く話では、なかった。
ということで、日曜日は早起きして高速の渋滞回避、長野ではなくって山梨の山に登ってきた。
ここんとこ毎週毎週、東北道・関越・上信越道ばかりを使ってたから、久々の中央道だったが、阿呆みたいなドライブ・運転が趣味という類の、幼児みたいな猿は多かった。
3つ、2500m超える山々を歩いてきた。
山頂も独り占めで、人間の姿が無い山は最高には違いなかった。
雲が多くって、時々眺望が望めたが、雨の心配はなかった。
鹿が林道を横切ったり、熊が木に登っていたり、相変わらずに獣は活発に冬支度をしていた。
気温は一桁の真ん中くらいか、体感は10度くらい、風は冷たかった。
最初の30分くらいで、アウターは脱いで、シャツ2枚ですでに汗だく、延々と続く登りで、肺から悲鳴があがっていたが、いつものことで、そこから予備の肺が作動するようになれば、落ち着いて来る。
俺の、感覚の話。
古いターボエンジンだから、充分に暖まってから、ふかす。
すでに、ポンコツだけどもね。
3時ころ下山して、帰路、甲府盆地の中央高速には降りず、山の中の源泉を目指して、たっぷり吸って浸かってから良い塩梅、霧の下道・山道で青梅まで出て、圏央道・関越とスイスイ戻って来た。
結構、クラシックカーが走っていた。
景気が悪くなってくると、古いモノへの回帰が始まる。
郷愁・セピア色が人気になってくる。
間抜けな人類の、何度も繰り返してきてる景色だ。
標高2000mの湧き水を使って作る餅を買って来た。
ネットには情報など出てないだろう。
儲ける気がない変人がいる。
それを自分が食うだけ、少し買う変人もいる。
高い山々から見下ろす紅葉は、凄まじく綺麗になってきている。
落葉で山は明るくなり、見通しも利くようになり、雪が積もれば雪道を作るのが登山のオモシロさでもある。
積雪3mくらいになれば、カラマツの木のてっぺんの辺りを歩くようになる。
人間の日常にやってることなんて、どうでもいい。
地球や宇宙の呼吸を、一緒に味わう、これが一番だね。