オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

ずっと銀座の周旋屋で生きて来た

2024-10-30 11:40:41 | 銀座の周旋屋

 

 

 寒くなった中、90歳になって銀座で60年以上も続けた店を畳む顧客と店先で、粗大ごみに出すには勿体ない品々のことを詳細に聞いて、ナニか貰ってくれないかという話に応対していた。

 そうやって30年、俺の店の中はやる気の無い骨董屋のような有様になってしまってる。

 ちょうどそこへ、しっかりとした足取りで手をあげてやって来る老人がいた。

 ・・・いや~、久しぶりだね~、あんたはいつ来てもいないことが多いからさ

 ・・・あんれま~、おいくつになられました?

 早く中に入って座ってくれと招き入れた。

 臓器は幾つかを失って、障害者にもなっている98歳になるお爺さんが、杖もつかずに腰もまっすぐ、笑って歩いてやって来られた。

 中央区役所の助役のとこに寄付をいつも届けにやって来られるついでに、俺の顔を眺めに来られる。

 三社祭りで有名な神社の豆まきでは、社殿の高いところから下々に豆をまいておられたり、政治の世界も医療の世界も、縦横無尽に顔が利く、愉快なお爺さんらしく驚くことばかりだった。

 当然に、メディアなんぞには登場することもない。

 ・・・数えで99だよ、さすがに去年は運転免許を返上したよ

 俺の母親も90歳で腰はまっすぐ、毎日あちこちに歩いて出掛けておるが、その上を行くお爺さんの話は驚き桃ノ木山椒の木だった。

 ・・・薬はなんにも飲んでないよ、キャベツはよく食べているが、あとは好きなモノをなんでも食べているさ

 食は細くなって当たり前だが、それでも肉に魚になんでも食べている、と。

 俺の婆さんも三度の自炊のご飯には、キャベツやら野菜をたくさん食べている。

 昔に俺が独りでやった銀座の大規模な地上げでは、このお爺さんの地所も含まれておって、最後に最高値で売却するお手伝いもさせてもらっていた。

 そのまとまった土地のおかげでデベロッパーは上場し、リーマン・ブラザーズが買い、そうして両方とも破綻した。

 時代の変遷を目の前で関わって見せてもらったもんだ。

 ・・・箱根の別荘を売ろうかと思ってさ、数千万かけて内装したんだが、もう使えなくなったしな

 いろんな話があったが、

 ・・・金(ゴールド)一筋のあんたの時代が来たな~

 ・・・いやいや時代を先読みして遊ぶのは、まだまだ足元にも及びませんよ

 二人で大笑いして、株や為替や米国やBRICSの話もして、良いお勉強にもなった。

 ・・・どうせ、まだ毎週のように山に登ってるんだろう?

 悪戯小僧の目で言われたから

 ・・・死ぬまで登ってるんだろうかな~

 モノつくりや、体裁つくりのまえに、人を作る、独自の今を生きて居る生の人こそが大事、これ本当のことだよ。

 

 米・英・西側先進国と自惚れていた低能猿の世界は、すでに現実からは切り離されてしまい、インチキ創作・捏造とメディア煽動だけで自転車操業になり果てた。

 メディアが日常を支配して、嘘と洗脳だけの妖術・呪術が季節はずれの花盛りを演出してはいても、今までは見えなかった真実の世界が姿を顕して来た。

 BRICSは、新しい市場を稼働させている。

 われわれ日本人が毎日目にするニュースには、いっさい流れて来ない現実がある。

 もはやハリウッドの精巧な技術だけでは社会は太刀打ち出来ないほど空虚でスカスカになり、そこにホンモノの現実が霧の中から姿を現した。

 世界は雪崩をうって、BRICSの側に生命の軸を移して行くだろう。

 当たり前のことが、当たり前になるだけだが、長く続いていた米・英・西側先進国の植民地からの搾取・強奪ゴッコが終わりを迎える。

 米・英・西側先進国の内部にも呼応する勢力が立ち上がり、それに歩調を合わせるようなワザと稚拙で愚かな自爆行為がアチコチであからさまになって来ている。

 世界中のメディア洗脳の愚かな民を目覚めさせる為の残酷な暴挙は、もはや封印して目隠し出来なくなっている。

 ウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナ、次は朝鮮半島でそれは起こるんだろうが、米国の作った冷戦構造を終わらせる為に、残酷な殺戮のシナリオが出来上がっている。

 こうやって公然と真逆な動きを演出しながら、健全な人間の世界は価値の大転換を進めて行ってる訳だ。

 洗脳され果てた民には、改心よりも抹消しかないという事実がある。

 俺が何十年も前から、世界は新しい価値を持つ時代に大転換して行くと言って来たことが、現実に起きている。

 メディア奴隷な猿の群れは、楽を求める欲求と卑怯な自意識に駆られて保守の豚舎に逃げ込んで行くだろうが、もはや勝負は終わってしまってる。

 思考や感情や意見の対立、相対するモノにしてもあらかじめ用意された選択肢の中にしかない時代は終わり、すべての対立軸や相対的なモノが根底から入れ換わる時代になる。

 真実だと疑問すら感じなかった世界とは別個に、もっとデカイ真実の世界が姿を見せた。

 メディア洗脳の作られたミミッチ~嘘の世界から、今まで虐げられて来た人々が自由を求めて飛び出して行く。

 誠の奴隷解放、真な植民地解放、あらゆる価値が大転換する訳だから、メディア洗脳から抜けてない猿の衆にはダメージは相当なもんだろうな。

 俺には、真逆な愉快な時代となるだけの話だがね。

 ところで、この島国はナニをやっている? どうするつもりだんだ?

 

 家は古くなればアチコチが朽ちて、戸建てであってもマンションであっても、電気・水道・ガスだけでなくって、メンテナンスや交換・大改装が必要になってくる。

 老いて来た高齢者だけで暮らしている世帯では、メンドクサイ・もう良い・余計なことはしないと言うことが多くなるが、なにもしないで放置することでもっと費用のかかる事態へと進んで行くことは多いんだよ。

 モノは、いずれ老朽化して壊れてしまう。

 モノを持てば、その廃棄・処理まで責任は負う。

 断捨離は人間の老いの生活整理のことを言うが、その住まいの整理も考えて早めに動くことが出来なければ、無駄な出費と相続人への負担が増えて行くこととなる。

 俺は、自分たちの老いについてナニも考えてなかった能天気な両親を近くに呼ぶ段階で、そんな未来に起こり得るすべてを想定して、準備万端整えて行動したもんだ。

 その説得には10年以上もかかった。

 安心して信用させる為に、無借金の自営の商売を延々と続けて居る。

 その時だけの美辞麗句やキレイゴトだけでは、人間の世界のことは上手くは進まない。

 毎日の会話と、これでもかという関わり合い、その日常の繰り返しいがいには、無い。

 そうして自分たちが動こうとしても時期を逸していたり、社会の動きで邪魔が入ることも想定していなければ出来ない。

 高齢者の体調や病の急変ということもある。

 やっとその気になったのに、動くことが出来なくなることも多い。

 ゼニカネだけではない負の相続の話は、ボヤ~っと生きてる老人社会のせいで、これからもっと増えて行くんだろう。

 

 縦社会でノホホンと専門家を気取っていた大人たちは、生活事で生じるあらゆるモノの変化には対応できなくなっており、すべてゼニカネで依頼・依存することばかり、そうして安い詐欺や強奪にも遭うこととなる。

 見ていて可笑しくなるような、簡単・単純なセールスにも、見事に引っ掛かっている。

 この愚かな人間社会で損をせずに、完璧に生きて行くには、豊富な経験しか無い。

 そんな社会のあらゆる話が出来るようになれば、一人前の周旋屋と言う。

 コンサルティングや、マーケティングという仕事は本来はその業界のことをすべて理解している経験者がやる仕事だが、なぜか現代社会ではたいした経験も無い馬鹿造連中が営業や販促活動の助言やツールを売り込むようなことになっている。

 周旋屋とは、人間社会のあらゆることが解って、その上で下世話な話から揉め事や、誕生から葬儀埋葬までのことまで、なんでも相談に答えられる仕事のことを言う。

 不動産営業とかの安っぽいセールス仕事とはぜんぜん違うもんだ。

 だからこそ長く続ければ続けるほどに、すでに決まっている仕事の間に入ってくれという話も多くなる。

 信用と安心の為に、俺が必要になる、そんな日常になっている。

 俺自身の存在が、社会では価値あるものだと評価されている、そういう仕事も増えた。

 傍から見ると随分と楽で簡単な仕事になっているように見えるみたいだが、目先のゼニカネには踊らず、じっと無借金・負債無し・貸し借り無しで生きて来た日常の積み重ねの結果ということだから、これはこれで最初からそうなるように生きて来た俺の集大成だ。

 新規の顧客を求めずとも、顧客が顧客を連れて来て、仕事も顧客が持ち込んで来て、俺はそれをキチンと整理してまとめて行く、そんな今日この頃になっている。

 家や家族の為にと、自分に嘘をつくことはしなかった。

 全てを失うことがあっても、自分を貫くこと、その為には地べたを這い回って睡眠3~4時間の日常を20年は続けたさ。

 100%紹介客とリピーターで仕事をこなせるようになりたいと最初から考えていた。

 ただ路面の1階に店があり、あちこちに看板を出したりしている訳で、それ以外のお客さんもやってくる訳だから95%くらいが限界だった。

 30歳の半ばに目標としていた周旋屋に、なって来ている。

 その当時に考えてもいなかった俺の仕事が、また一つ増えてもいる。

 これは書くことは出来ないから、生きてみせるしかないだろうね。

 



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