犬業界はなかなか複雑怪奇で面白い。
特にブリーダーはヤクザが少なからず関わっているがそれは業界では周知の事実である。
以前連続殺人事件へと発展したアフリカケンネル事件はその極地だろう。
バブル時代には漫画の影響もあってシベリアンハスキーが高額で取引された。
最低でも一匹50万円は下らない。
風貌の似たアラスカンマラミュートは100万円を超えた。
ムツゴロウ氏が欲しがったローデシアンリッジバックも100万円超。
兎に角粗製乱造でこれがシベリアンハスキーかよと思う姿の犬も多かった。
個人的にはシベリアン駄ハスキーと呼んでいた位である。
投機の対象と犬がされた時代だ。
「このメスを100万円で買ったら生涯に20頭は子犬が取れて1000万円は儲かる」
まあこんな調子で魑魅魍魎が蠢いていたのが犬業界だ。