イラン人を巡るデマが盛んに流れた頃から近所にも徐々に異変が現れ始める。
その頃住んでいたのは練馬区のボロアパートだった。その隣には生活保護爺が一人住むクソボロアパートがあって大屋は同じだ。
暫くして生活保護爺がいなくなり全八戸は無人となる。
夜でも灯りが点かないクソボロアパートは不気味な存在だ。
それが或る日人の気配を感じる様になってから急変する。
クソボロアパートの周りにゴミが散乱する様になったのだ。
最初は?だったが直ぐに理由は判明する。アパートに入ったのは中国人でそれが増殖していたのだ。
格安のクソボロアパートにバブル時代の日本人が入る訳が無くその結果がこれである。
以前香港に仕事で行った時に現地の人に忠告された。
「中国人は家の外がゴミ箱だから何でも窓から捨てる。高層ビルの上からでも平気でゴミを投げ捨てるし麺を茹でたお湯も捨てるから下を歩く時は気を付けた方が良いよ」
実際にテレビでは盛んに高層ビルから物を落とさない様注意CMが流されていた。
上海でも似たような事情でやはり窓の外がゴミ箱なのである。
何故それで良いのかというと外にはゴミ集め専門の人がいるから問題は無いと見なされているのだ。
その中国人が日本で同じようにゴミを窓から捨てている。
此処は中国ではない。窓から捨ててもゴミ集めの人は来ないのだ。
全く困ったものだと思っていると今度は何やら正体不明の物体が辺りに…