http://天木直人.com/2017/01/01/post-5848/より転載
天皇陛下を超えた安倍首相の増長ここに極まれりだ
2017年1月1日 天木 直人
新年の恒例である天皇陛下の所感は、やはり今年はなかった。
...
負担軽減のためだという。
誰がそんな宮内庁発表を信じるというのか。
年頭所感を発する事が天皇陛下の負担になるとはとても思えない。
それどころか、天皇陛下が述べられた8月のお言葉の内容をいま一度思い起こせば、年頭所感の発出こそ、天皇陛下が最も重視されている象徴天皇としての行事だ。
これは安倍首相による天の陛下の口封じだ。
そして、そのことを私はきょう元旦の各紙を見て確信した。
◆
きょうの各紙が一斉に掲載したのは、安倍首相の年頭所感だ。
もし天皇陛下の年頭所感が発せられていたら、当然ながら天皇陛下の所感が真っ先に報じられたに違いない。
安倍首相の年頭所感がここまで大きく報じられる事はなかった。
天皇陛下の年頭所感が見送られたからこそ、ここまで大きく安倍首相の年頭所感が報じられたのだ。
しかも安倍首相の年頭所感の内容は、天皇陛下が発せられたであろう年頭所感とはまるで異なる。
未来への挑戦に向けた強い決意を述べ、1億総活躍社会をつくるといい、国際情勢の荒波の中で日本を世界の真ん中で輝かせる、と大言壮語している。
これはまさしく安倍首相の施政方針演説だ。
安倍首相は天皇陛下を超えた存在になったということだ。
そして、今度の国会で提出され、成立するであろう、「天皇陛下の公務負担軽減等に関する特例法」により、天皇陛下の事実上の生前退位が決まる。
名実とも安倍首相が天皇陛下を超える存在になる。
ここまで傲慢になった安倍首相は、その瞬間から坂道を転げ落ちるように失墜するだろう(了)
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