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新潟県知事、「原発再稼働認められず」と東電に伝達 検証に数年
[新潟市 5日 ロイター] - 新潟県の米山隆一知事は5日、東京電力ホールディングス(9501.T)の数土文夫会長と広瀬直己社長の訪問を受け、同県に立地する柏崎刈羽原発について「現状では再稼働は認められず」との従来の見解を直接、両首脳に伝えた。米山知事は、福島第1原発事故の原因など3項目の検証が必要との認識を示したうえで、検証作業には数年間を要するとの見通しを語った。
3つの検証項目には、事故原因のほか、事故が(福島県などの)住民の生活・健康に与えた影響、事故が起きた際に安全に避難できるかどうかの見極めが含まれるとしている。
同知事は検証に要する期間について「ざっとみる限り数年間はかかると予想している」と会談で述べた。米山氏は検証作業の進め方についての工程表を示す方針も併せて伝えた。
数土会長は「3点の検証について誠心誠意対応する。原発事業にとって一番重要視すべきステークホルダーは地元の方々」と米山氏に伝えた。
会談終了後、数土会長は記者団に対し、知事の同意がなければ柏崎刈羽原発は動かさないのかとの質問に対して「そうなると思う」と述べた。
その一方で数土氏は、「(原発の利点とされる)地球温暖化や化石燃料(の価格状況)とかいろいろなケースに対応するのが経営者の覚悟だ」とも話し、再稼働の必要性を今後も訴えていく考えを示した。
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http://www.jiji.com/jc/article?k=2017010500050&g=ecoより転載
・・・・米山知事はまた、「(東電)福島第1原発事故の徹底的な検証がなされない限り、(柏崎刈羽原発の)再稼働の議論はできない」と強調。新潟県は同事故をめぐり、泉田裕彦前知事時代に東電との合同検証委員会を設置しており、米山知事は検証に数年かかるとの見通しを示した。
さらに知事は福島第1原発事故に関し、「(東電の)体制が原因になったのであれば、生まれ変わるような在り方を模索してもらいたい」と話した。・・・