古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

自転車視察旅行記・復刻版発行

2009-08-04 11:26:41 | 
      
昭和30年ごろの田植え風景
(荒島今昔写真集より)

今から53年前の昭和31年8月、地元の農業青年7名が山陽地方農業先進地視察として、山陽の農業青年たちと交流しながら、自転車で474キロを8日間、旅行した記録誌が出てきた。

今回、この謄写版刷りの記録誌をパソコンで新しく作りなおして欲しいと頼まれ、復刻版として作り直し、発行することになった。

復刻版は以前に出来上がっていたが、当時の参加者に、これを読んでの感想を入れてもらったらなどと欲が出て、とうとう今日に至った。A4版で31ページになった。
また当時、新聞社の取材を受け新聞に載ったとのことで、参加者の方が新聞社に問い合わせをされたりして、当時の新聞記事も取り入れた。

まだ、一家に一台の自転車があるかないかの時代、自転車には「自転車・荷車税」がかかっていた。しかも砂利道を夏のさなか、坂道やパンクに悩まされながらの旅行である。
自転車の都合がつかず、汽車で岡山まで行き、3日間だけ合流された方もある。
当時、20歳から24歳の若者も今は70歳代。亡くなられた方もある。

児島湾の干拓を見て、中海干拓に思いをはせる部分もある。
また、無事に着いたという連絡は電報で行われている。
当時の農業青年たちの熱い思いが伝わってくる。

当時の参加者の方に見ていただいたら、自分の遺品が出来た と喜んでおられた。
また、交流センターでもこれを元に講演会をしようという話も出てきた。
図書館におけば、貴重な郷土資料になるのだそうだ。

このコースを今度は車でまわってみたら1日で回れるのではないか。これらの地区の農業は今、どうなっているだろうと話したりしている。

パソコンでの入力のことについては、

2段組にしたためか、セクション区切りを使っても私の技術では、下段に入れる会計報告の部分がワードの表の挿入ではうまく入らなかった。
このため、エクセルの表を挿入したら、今度は罫線が見た目では良いのに印刷すると太い線が出てきて困った。
いろいろやってみたが、最終的には罫線なしにしワードの図形描画の直線をエクセルの枠線上に引き、解決した。

また、地図は白地図をインターネットから持ってきて挿入し、オートシェイプのフリーハンドを使って、行程を地図上に書き入れた。

両面印刷にしたので、最初は余白をページごとに変えたりしていたが、追加ページがあったりして面倒なので左右の余白を同じにしてしまった。

インクジェットの印刷では、思いのほかインクがたくさんいった。
白黒ページなら交流センターで安く印刷できることが途中でわかったが、途中で変えるわけにもいかず高くついた。

インク、用紙、製本テープ代で約15,000円。50冊で一冊が300円かかったことになる。

技術料?はボランティア。いい勉強をさせてもらった。