古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

8月15日

2014-08-15 16:01:55 | 日々の暮らし
「終戦忌 父はテレビに正座せり」
「兵たりし日の父おもう麦畑」   義姉が父親を詠んだものです。

舅は幸いにも終戦の翌年の3月2日わが子の命日に帰ってきたそうです。

舅の弟は、昭和20年8月15日・終戦の日が命日です。
フィリピンの山の上で終戦を知り、山を下りるよう命令があったのに、
山から下りることができなかったそうです。

妻であるおばさんは、大風の吹く夜など、戸がガタゴトと音を立てると
もしや夫が帰ってきたのでは・・と、起き上がる と言っておられました。

舅の妹婿は、女の子が生まれて3日目に召集令状が来て
家族はその子の母親の産後に響いてはいけないと、隠していたのですが
近所の方が次々と「おめでとうございます」と出征を祝いに来られるので、
わかってしまったそうです。

それから4日後に出征されたのですが、外地に向かう船が沈んで亡くなられたとのことです。

戦後も69年になり、夫を戦争で亡くした方たちも、
またその遺児たちも亡くなる時代になりました。

私たちは親、親族から直接戦争の話を聞ける、最後の世代となりました。
私と同年の方が先日、こういわれました。
「親は苦労したかもしれんが、私等はいい時代を生きた」と。

わが子、わが孫たちにも、私たちと同じく、幸せな時代を生きてほしいものだと思います。








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