古里の暮らしの中で

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ミニ同窓会(がんのこと)

2013-08-07 04:12:33 | 乳がん
地元の女性の同窓生が時々集まっておしゃべりする。

5月にそのメンバーの中の息子さんが、33歳の若さでがんで亡くなられた。
すっかり気落ちした最近の彼女の様子を聞いて、
初盆で忙しくなられる前に集まろう、ということになった。

当日、「今日は彼女を慰める会だから、彼女の話をしっかり聞いてあげんといけんで」という人がいて
私はあえて「そんな意識をせずに、普通に会話すればいい」と言った。

何時も必ず出るのは、体育教師から受けた「しごき」のこと。
今回は私が美術の教師から受けた「理不尽な扱い」の話をして、
「その時、クラスの全員が私を笑った、ここにいるアンタ達もだ」と言ったので
「そんな記憶が全くない」と盛り上がった。

笑いの中にも、また自然に彼女の息子さんの話になり、
彼女はもちろん、皆が涙を浮かべて話を聞いた。

私は自身が乳がんで入院していた時、若い男の子が帽子をかぶって
脱毛をみせないようにしているのを見ると、息子でなく自分でよかったと何度思ったことか。

彼女の息子さんは、がんがわかった時には余命1か月とお医者さんから本人に言われたそうだ。
息子さんはその帰り道、母親の職場に訪ねてきて、それを告げたとか。
結局、5か月ほどもちこたえた感じで、すべきことをしておいて亡くなられた様子だった。
3歳と1歳の子をこれから育てていく嫁を助けてやらないと、と話しておられた。

いくら話を聞いても、結局は自分が経験しないとそのつらさ、やるせなさは分からないと思う。
帰り際、彼女が「今日は良かったわ」と言って笑顔をみせてくれたので、救われる思いがした。

それにしても私がこのメンバーにあれだけ言っている、乳がん検診にまだ行っていない人がいる。
集まったメンバーの中で行くようになったのは2人だけ。
私が乳がんだということをあえてみんなに公表してまで、検診に行くように
口を酸っぱくして言っているのに、行かない言い訳ばかり。

私の場合は、検診にはきちんと行っていたのに、結果的に早期発見ではなかった。
でも、それでも言いたい。
これを読んだ方、検診に行ってください。奥様にも検診に行くよう言ってください、と。


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