古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

山陰の旅(3)

2013-05-06 00:19:17 | 
いよいよ3日目:
玉造温泉から、我が家へ来ていただいた。
お決まりのお抹茶と松江の和菓子でささやかなおもてなしをする。
ちょうど、広島では菓子博の最中だそうだ。

女性3人は足立美術館へ。
ここは庭園も有名だが、由志園の庭は歩いて散策できるが、こちらの庭は見るだけ。
日本一と言われるのは、庭の先にビルが見える都会の庭と違い、
遠くの山々までの借景で、懐の深い庭になっているからでもあると思う。

新館へ地下道で行くようになってからは私も初めてだった。

男性3人は絵には興味がないというので、広瀬の巖倉寺、
足立美術館の庭の裏側(表だけでなく人の目にあまり触れない部分まで
きれいにしてあることを見せたかったらしい)
さぎの湯温泉の露天風呂へ

次はやすぎ節演芸館で合流11:40から12:10までの公演を見る。
皆さんが安来節はテレビでしか見たことがないから、本物が見たいとのことで出かけた。
ここは、ビデオ撮影と録音は禁止だが、写真撮影はいくらでもいいとのことで
ブログに載せるのもOKだった。






足立美術館に来る人の1割でもいいから入ればいいと思うのだが、
観客は私たちの6人のほかに4人で、出演者と観客が同数みたいな感じだった。
やすぎ節ばかりでなく、隠岐のしげさ節、美保関の関の五本松節もあり、
ドジョウ掬い踊りはもちろん、唄、銭太鼓、女踊りと盛りだくさんだった。
公演前には希望者には、ドジョウ掬い踊りの体験コーナーもあるそうで
10人の観客ではあまりにもったいないと思った。

昼食は、どじょう料理と精進料理のどちらがいいかと聞いたら
精進料理を食べてみたいとのことなので清水寺へ案内した。



これが2100円の精進料理。これは予約なしでも食べることが出来る。
都会の方には珍しかったようで、こんなのは京都に行かないと食べられない
などと話しておられた。
三重の塔を眺め、若葉の見えるお座敷での食事は、いつもながら見事な光景で食事もよかった。
「いかのお刺身」「うなぎのかば焼き」「ゴマ豆腐」「茶碗蒸し」の精進を喜んでおられた。
ちなみにいかのお刺身はわらび粉で作ってあるそうな。
普段、時々食べに行く精進料理なのでそちらのことより私たちは、白いご飯の味が格別だった。

お寺や料理の説明に来てくださったご主人にそのことを話したら、自宅所有の田んぼで
作られたものだそうだ。
精進料理のお店は3軒、名物清水羊羹の店は4軒もある。

三重塔も見に行って、清水寺を後にする。

この日の最後は、八重垣神社にお参りし鏡の池に向かった。
飛行機の時間があるので、ほんの30分しか時間がなく急いでのお参りだった。
これは娘の分、これは息子の分、とそれぞれが紙の上にお金を載せた。

お金を載せた紙が15分以内に沈めば、近いうちに結婚相手が見つかり、
この紙が遠くに流れて行けば遠くにご縁がある、とのことだが
その15分を待つことが出来ず、確認できなかったのは残念というか、
見なくてよかったというか、というところ。


短時間しか滞在できない私たちだったのに、鏡の池でMさんが娘さんの大学時代の友人とばったり。
その偶然に驚いた。
娘さんたちは4人連れだったが、そのうちの一人のはすぐ沈んでいった。
今、パワースポットとかで若い女性に人気があるらしい。

八重垣神社を出て高速道路に乗り、私たちとSさんは出雲空港へ、
Mさんは、高速の途中から別れて広島方面へ帰って行かれた。

私たちも3日間、すべてを地元で遊ぶという経験は初めてだった。
宍道湖の夕陽は近くに住んでいながら、普段は沈む時を待つという心の余裕がない。

確かに今回、きれいだったけれど、以前1回だけ見たことがある
あの手ぼたんの花火のような「大きくて真ん丸で真っ赤な太陽」を見せてあげたいと思う。












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