東路のタケル
あずまじの
広く木枯れた 秋の野を
御子は久しく 歩みゆく
伴うものも すでになく
お手にこがねの 太刀もなく
いぬいの風の 吹きつけて
御子は心を 悩ませる
こもりくの
まほろやまとの 青垣の
ひくさいとおし 水の音の
細さいとおし たちばなの
笑まいいとおし ときじくの
かぐの乙女も 波に果て
おもざしも
今ははや
水のおもてに つかのまに
映るさゆりの 影と消え
み叔母のみことの 守なさる
かがみにおれは 映るのか
みことはおれを 嘆くのか
なんと老いたる わが御子と
おれはこがねの 太刀を手に
まつろわぬ
神を斬り伏せ むすめらも
子らも翁も 足萎えも
あまさず弓の 的として
あずまじの
道を平らげ おおみわの
すめらみことの 誉れ名を
伝え ひびかせ 怖じさせた
ひととき休む こともなく
み叔母のみことよ ご覧じろ
汝が若御子の いさおしを
おれはあずまの たけると呼ばれた
たけるのすめらみことと
おおみわの
宮は敗れて 君は去り
御子は久しく 歩まれる
伴うものも すでになく
お手にこがねの 太刀もなく
あずまじの
広く木枯れた 秋の野を
御子は久しく 歩みゆく
伴うものも すでになく
お手にこがねの 太刀もなく
いぬいの風の 吹きつけて
御子は心を 悩ませる
こもりくの
まほろやまとの 青垣の
ひくさいとおし 水の音の
細さいとおし たちばなの
笑まいいとおし ときじくの
かぐの乙女も 波に果て
おもざしも
今ははや
水のおもてに つかのまに
映るさゆりの 影と消え
み叔母のみことの 守なさる
かがみにおれは 映るのか
みことはおれを 嘆くのか
なんと老いたる わが御子と
おれはこがねの 太刀を手に
まつろわぬ
神を斬り伏せ むすめらも
子らも翁も 足萎えも
あまさず弓の 的として
あずまじの
道を平らげ おおみわの
すめらみことの 誉れ名を
伝え ひびかせ 怖じさせた
ひととき休む こともなく
み叔母のみことよ ご覧じろ
汝が若御子の いさおしを
おれはあずまの たけると呼ばれた
たけるのすめらみことと
おおみわの
宮は敗れて 君は去り
御子は久しく 歩まれる
伴うものも すでになく
お手にこがねの 太刀もなく
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