お客様の立場でどう感じるか、先日のディーラー向け試乗会にお客様をご招待し感想をうかがいました。
ご本人様は09 RC8のユーザーですが 今回多くのモデルに乗っていただきました。まず11MY(Model year)のRC8Rが今までのRC8やRとは全くベツモノ、と開口一番おっしゃいました。ご自身のRC8はマフラーとマップを変えリアのスプロケを大きくしトルクフルに乗っておられまして 10MYまでのRC8‐Rに乗る機会があっても大きな違和感はなく扱えたそうです。その感覚のまま加減せず11MYを扱うと 今までとは違う低速での圧倒的なパワーに コーナー出口では大変驚いたそうです。チョンチョンチョンとアクセルをコントロールしていたのが チョンでパワーが出る。コーナー立ち上がってあっという間にドカーン、だそうです。「ノーマルギヤ比でコレでしょ?すごいよね。」11MYのRC8Rはクランクシャフトを100g重くし低速走行を落ち着かせ、ツインスパークにより7000rpm以下でも安定、カムシャフトは『スーパーストック』仕様を標準装備、エンジン/トランスミッション、車体やサスにも細かい改良が多々。この価格は相当魅力ではと思います。電子制御ギミックに頼りすぎずに 操る楽しさを追求したKTMの旗頭、進化をしています。
このお客様がおもしろいと思ったのが990SMT。隠れた実力者、知ってる人は知っている、メディア関係者やプロライダーがこれはいいバイク、と言う車種です。「他のデュアルパーパス車を高速で走らせるとふらつくんだよね。SMTはびたっとふらつかない。他にはありえないよ、こんなモデル。重さも全然感じない。1周目はリーンウィズで走ったらイケるんで、2周目はリーンインで試してみたら いや走る走る!」
そして1番気に入ったと言われたのが690DUKE R。「開けたら開けただけドーンといくから990を追っかけられるのにはびっくりしたよ。さすがにバックストレートでは離されるけど。オレ、ネイキッド、バカにしてたけど これはすごいわ。ロングストロークでリアタイヤに負担かかるからタイヤの減りは速いだろうな。でもやっぱりダンダンダーンって加速楽しいから 後ろはよりハードなタイヤを選ぶと思う。それに比べると990SDはどうしても重さはあるよね。でも回さなくても力あるから余裕が違う。RC8と共通した、フワーッツとマイルドなフィーリングを感じたよ。」
そして125DUKEは?
「足周り最高!他の125には絶対ない!125なんだから他の車種から乗り換えて試乗すると力不足を感じるのはしょうがないよね。でも強風で多少あおられたかなとは思うけど 全然不安感じない。ヘアピンもきれいに抜けていくね。本当に足回りはいい。」パイロンコースでも楽しまれたようで、初めの直線で4速まで入れてフルブレーキングし、回りながらも加速させちゃったりして ベッタンベッタンと125を倒しこみ ひざ擦りながらパイロン回ってました。ステップガリガリにしたのはこの人です。JAPANの試乗車なのにすいませんと ココでおっしゃってますが。
タイヤは純正タイヤとピレリタイヤが用意されていました。純正はMRF。MRFはインド市場最大のタイヤメーカーでアジア市場における最高評価点を有するタイヤ企業に選ばれています。「後ろからみると純正の方(MRF)が太く見えるの。サイドのラウンドが平べったくおわってるんだね。エッジの効いた走りができる。ジムカーナとか楽しいよ。コースでは丸っこいピレリを選ぶのもいい。使い勝手がかなり変わるよ。」
「ツインもシングルもどの車種に乗っても不安を感じない、楽しいモデルばかり!」といっていただきました。
帰りはこれをかじって眠気をふっとばしました。