・・、シカゴやインディアナポリスのモーターサイクルアフターパーツショーに話をつなげます。
観たのは十年以上前で とにかく何日かかっても見切れないほどケタ違いの規模。そこでみた日本車への数多くの様々なアフターパーツ、それは何を物語っていたか・・。日本は世界に誇るオートバイのメーカー大国。≪日本車は壊れない≫というイメージも確かに一面ではそういえるでしょう。品質は高度に均一で安心感はあり、一見した質感もよくできている。 しかしこの大陸や隣の大陸の人々の二輪の使い方はもっともっとバラエティに富むわけです。大陸間の移動は数千キロにも及ぶ、かと思えばマシンに容赦のない徹底的なアソビもする。使途に応じて加えなければならない要素が色々とあったのです。
KTMが皆様に認知されてきた今、KTMをご検討いただける皆様へ当店としての考えをお伝えします。KTMは走るための道具です。ユーザーやディーラーの手の及ぶ範疇にない「思想と設計、それが生み出す乗り味」、それこそを数あるオートバイの中から御選択いただくことに価値があります。キズ、塗装のムラなど確かにまれに認められることもあります。可能なかぎり対応させていただき クレームを本社に伝えることにも大いに意義があります。ですが走りに影響があるかないかで最終的には対応がかなわないこともあります。逆に走りに影響するクレームには徹底的に対応させていただきます。
表面上の出来の良さを軽視しているわけではありません。ただ、もっと奥深く我々の手の下しようもないところ、可視できないところにKTMの真の高品質が現れています。例えばKTMのエンジンを組む場合、鋼材が大変硬くガタがほとんどありませんので 寸分狂いなく合わせる必要があります。他車には余裕(ガタ)があり組みやすいと、この30数年間に多くの車種を扱ったなかで断じることができます。 あるいは例えばなぜ初期にギア抜けすることがあるのか。カウンターシャフト スプラインや各ギアの精度が非常に高くて寸分なく硬度も高いために 確実に各ギアのならしをすることが必要なのです。(ただし当店でオイル交換されたのちこの症状を訴える方は皆無です。) あるいはギヤが入りづらいことがまれにあるのはなぜか。(クラッチレバーのクリアランスが正常であるとして)クラッチをきるとピタリとカウンターシャフトが止まるほどの性能をもっているからなのです。(この場合の対応ノウハウもあります。) オイルフィルタは2つ使うかまたは大きいものが使われ、オイルスクリーンも設けられ、ドレンボルトにも細かな鉄粉を逃さない強力なマグネットが組み込まれetc・・書き始めるときりがなく もっと複雑な設計なのですが ここでは極めて簡単に書きとどめます。
KTMは いかなるシーンにおきましても走りを楽しむことを至上の命題とし、それを可能とする性能とフィールを具現化した製品です。楽しい、軽い、速い。「乗り味」を最も大切にお考えいただける方に、KTMをお勧めする所存です。
*追記 今メールを確認していたら お客様からこんないい写真をいただいていた。
コイツは納車の前からすでに震災のキズを抱えていたが コイツの性能に惚れて相棒に選んでくれたオーナー様に出会えて本当に幸せなヤツ。一緒に楽しい時間をこれからも。秋田の寒風山、だそうです!
*追記 さらにいただきました。鹿児島の桜島、ですか!