京都を舞台とした小説はいくつもありますが、ストーリーを愉しむ他にガイドブック的に使うという方法もあります。一粒で二倍美味しいのであります。でも、もう、一粒で二倍美味しいといったグリコのCMを憶えている方はほとんどおられんでしょう。
◯ 菖蒲池画伯の天才があますところなく現れている。これが見る力というものだよ。よく見るということは、よく愛するということなんだ。
(見つめる、見染めるという言葉もありますね。京都を繰り返し訪れるのは京都が好きだから、もっとよく知りたいから。これも京都愛なんですね。あと、天才というのは才なんですね。天から与えられた才。英語で言うとgifted 。)
◯ 母が狸谷不動の祖母を訪ねるというので、私も一緒に出かけることにした。叡山電車の一乗寺駅して曼殊院道を東に歩いた。
(これぞガイドブック的使い方なんですが、詩仙堂の奥とか本によっては表現が違っていますね、当たり前ですが。)
◯ 狸という種族は適宜肝を冷やしてやらないと増長するものなのである。
(まぁ、狸に限らず、人間も未来がわかってしまうと努力をいたしません。なので、時々、必要悪としてならたまにいいのかもしれません。)
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