庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

子供の頃の夏の思い出。

2014-08-02 11:47:59 | 日記・エッセイ・コラム

 小中学生だった頃の夏の思い出は、まだ学校のプールなどが無かった
昭和30年代、長い夏休みの間毎日のように集落の子供達と連れだって、
自転車に乗って田んぼの用水路へ泳ぎにいって遊んでいた。

今から思うと茶色く濁ったような水路で良く泳げたなと思うが、当時はそれ
しかなかったので水質など関係なく元気に泳ぎ回って遊んでいた。

当時用水路の水質検査をすると、大腸菌の数が少なく意外ときれいな水質?
と思われたが、結局良くよく調べて見ると大腸菌も住めないような汚れた水質
だったと言う、笑えない話が残っている。

また当時の用水路は今のようにコンクリートで護岸されていなかったので、
両岸には水草などが繁りフナやコイ、ナマズやドジョウ、雷魚などの魚も多く
住み着いていて釣りや、網で魚を捕りに行くのも夏休みの楽しみの一つで
あった。

今ではほとんどの水路がコンクリートで護岸されて、魚の住む環境も無く
なってしまった、それに加えて昭和30年代も後半になると田んぼに農薬が
散布されるようになり、その影響で魚やカエルやザリガニなどの水生動物も
だんだんと少なくなり、捕ってきても農薬の影響で食べられない様になって
しまった。

今でも思い出すのは農薬を散布した後の田んぼには赤い○印の中に毒と
大書された赤旗が立てられており、付近の用水路には農薬で死んだ魚や
水生動物の死骸が浮いていたのを思い出す。

当時農薬が散布される前まではまだ家の裏の用水路でも、夏はホタルを
見ることが出来たので、夜ホタルを捕りに行ってカボチャのつるの空洞部
に入れて、蛍の光を楽しんだりした。

昭和30年代の懐かしい思い出である。

コメント
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