庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

寒中に春を探して~「探梅」

2018-01-10 08:50:38 | 日記・エッセイ・コラム

拙庭の梅の蕾は、まだ固いままですが・・・

近所の公園の陽だまりではもう梅の花が咲き始めていました。。

昔の日本人は春の桜よりも、寒気に耐えて健気に咲く梅のほうを好んで、
歌や句にも多く詠んでいたようで・・

万葉集には119首もの梅にちなんだ歌があるそうです。

正月(むつき)立ち春の来らば かくしこそ梅を招きつつ 楽しみ終(を)へめ
              作者:大弐紀卿(だいにきのまえつきみ)    

 意味: 正月になって春がやってきたら、こうやって梅を見ながら楽しみましょうよ。

昔の人は、少しでも早く春の気配を感じ取りたいと、かすかに漂う梅の香りを
手がかりに、どこに咲いているか分からない梅を求めて山野等を歩く事を、
探梅(たんばい)」といいました。

冬景色の中に隠れている、春を探す気持ちを風流として尊び、春を待望する
気持ちが伝わってくるような言葉です・・・

公園の陽だまりで、ほころび始めた白梅の花。

紅梅の花。

コメント
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