庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

端居と夕涼みとヒグラシ

2022-07-21 06:45:38 | 日記・エッセイ・コラム

日中は暑くて外に出る気にもならないが・・

今のようにエアコンのない時代は、夏の暑い日に家の中でも縁先や風通しの
良い窓辺に席を移してくつろぐことを、「端居(はしい)」といいました。

庭には、風が涼しくなるようにと水を打ち、軒先に吊るした風鈴が夕暮れの
風で、チリ~ン~と澄んだ涼しげな音を立てる・・

端居と言う言葉からはこうした昔ながらの夏の風情や情緒が、しみじみと
伝わって来る気がします。。

日中の暑さがようやくおさまってくる夕方、縁先や庭先に出て夕暮れどき
の涼しい風を受けながら隣の森から聴こえてくる、カナカナカナ~ッとい
ヒグラシの声を聴きながら夕涼みをするのも夏の楽みの一つです。

もっとも最近はエアコンの普及によって住居は閉鎖的になり、端居の風情や
夕涼みを楽しむ習慣などはすっかり影を潜めつつあるようで・・ 

何となく寂しい気がします。。

夕方と早朝に カナカナカナ~~と涼しそうな声で
鳴き交わすヒグラシ。(写真は蔵出しです)

早朝か夕方、涼しくなってから鳴くカナカナ蝉の
合唱、蝉しぐれは・・

自然の1/fゆらぎのリズム感があって、
聴いていてとても心地よく癒される。。

 

コメント (4)
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