冬場の散歩道で高い木の枝に止まりキーキーッ、と鋭い声で鳴く
モズの姿を時々見かける。
モズは秋~冬を代表する野鳥の一つとして数えられ、肉食性で蛙
や蜥蜴等を捕らえて木の枝に串刺しにしておく早贄(はやにえ)
の習性があることで知られている。
若いイケメンのモズ♂。
枯れ枝に止るモズの姿を見ていると・・
「もずが枯れ木で」の唄を思い浮かべた。
「もずが枯れ木で」
作詞:サトウハチロー、作曲:徳富 繁
1 もずが枯木で 鳴いている
おいらは藁を たたいてる
綿ひき車は お婆さん
コットン水車も まわってる
2 みんな去年と 同じだよ
けれども足りねえ ものがある
兄(あん)さの薪割る 音がねえ
バッサリ薪割る 音がねえ
3 兄さは満州へ 行っただよ
鉄砲が涙で 光っただ
もずよ寒いと 鳴くがよい
兄さはもっと 寒いだろ
哀調を帯びた詩とメロデイで戦後、歌声運動の波に乗って全国
で歌われるようになり広まったと言われるが、寒い冬の季節の
寂しさや物悲しさが、聴くたびに心に伝わって来る気がする。。
発表されたのは戦前の昭和10年、当時の日本は軍国主義の時代
だったが、この詩からは反戦と言うほど強くはないが非戦また
は厭戦のメッセージが伝わってくる。
戦後生まれのじーさんは「戦争を知らない子供達」の世代で、
戦後の平和な世の中しか知らないが・・
こちらはモズのお嬢さん。
今またこの国は軍拡・増税を進め、敵基地攻撃能力まで
持つ等、何だか戦前のような嫌~な世の中へと戻りつつ
あるような気がしてならない・・
やはり誰が何と言おうとも、世の中平和ほど有り難いものはない!
と改めて思う。。