庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

「もずが枯れ木で」

2024-02-02 11:13:58 | 日記・エッセイ・コラム

冬場の散歩道で高い木の枝に止まりキーキーッ、と鋭い声で鳴く
モズの姿を時々見かける。

モズは秋~冬を代表する野鳥の一つとして数えられ、肉食性で蛙
や蜥蜴等を捕らえて木の枝に串刺しにしておく早贄(はやにえ)
の習性があることで知られている。

若いイケメンのモズ♂。



枯れ枝に止るモズの姿を見ていると・・

「もずが枯れ木で」の唄を思い浮かべた。


「もずが枯れ木で」

  作詞:サトウハチロー、作曲:徳富 繁

1 もずが枯木で 鳴いている
  おいらは藁を たたいてる
  綿ひき車は お婆さん
  コットン水車も まわってる

2 みんな去年と 同じだよ
  けれども足りねえ ものがある
  兄(あん)さの薪割る 音がねえ
  バッサリ薪割る 音がねえ

3 兄さは満州へ 行っただよ
  鉄砲が涙で 光っただ
  もずよ寒いと 鳴くがよい
  兄さはもっと 寒いだろ

哀調を帯びた詩とメロデイで戦後、歌声運動の波に乗って全国
で歌われるようになり広まったと言われるが、寒い冬の季節の
寂しさや物悲しさが、聴くたびに心に伝わって来る気がする。。



発表されたのは戦前の昭和10年、当時の日本は軍国主義の時代
だったが、この詩からは反戦と言うほど強くはないが非戦また
は厭戦のメッセージが伝わってくる。



戦後生まれのじーさんは「戦争を知らない子供達」の世代で、
戦後の平和な世の中しか知らないが・・

こちらはモズのお嬢さん。

今またこの国は軍拡・増税を進め、敵基地攻撃能力まで
持つ等、何だか戦前のような嫌~な世の中へと戻りつつ
あるような気がしてならない・・

 

やはり誰が何と言おうとも、世の中平和ほど有り難いものはない!
と改めて思う。。

コメント
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