二十四節気七十二候、白露の末候(9/18~9/23)は、
「玄鳥去(つばめさる)」です。
春先にやってきたつばめたちが子育てを終えて、この頃から
徐々に暖かい南の国へと帰ってゆく頃です。
燕は古くから、農村部では穀物を食い荒らす害虫を食べてくれる
益鳥として大切にされ、商家でも燕の巣は商売繁盛の印とされ、
巣立った後も巣はそのまま残しておく家が多い。
雛が巣立ったあと燕たちは、集団で河原などをねぐらとして
暮らしています・・
そして秋風が吹き始めるとみんなで南の国へと渡っていきます。
ですが、また来春になれば巣をかけた同じ場所に、戻ってくると
言われています。
夏に子育てをしていたつばめたちの姿を見かけなくなったら、
秋も深まってきた証拠です。
再び来春に帰ってくるまで、しばしの間お別れです。
来年、春になったらまた逢いましょう!。
落日の なかを燕の 帰るかな ーー与謝野蕪村ーー
春にやってきたつばめが飛び去ってゆく様子に、侘びしさを
感じさせるとともに、秋の夕暮れを情感込めてシンプルに表
した、蕪村の句です。
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