きょう3月20日は、二十四節気の春分ですね!
彼岸の中日である春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」
として、国民の祝日に指定されています。
太陽が真東から昇り真西に沈む日、昼と夜の長さがほぼ同じになり、
一年中で最も陰陽エネルギーのバランスが良くなる日です。
ところで春分と秋分の頃は「お彼岸」といわれますが「彼岸」とは、
そもそもどんな意味なのでしょうか?
「彼岸(ひがん)」とは、「此岸(しがん)」に対する言葉でともに
語源は 仏教からです。
彼岸とは向こうの岸、すなわちあの世、極楽浄土の事で、春分の日・
秋分の日は、真西へ沈む夕日に 極楽浄土を念じて「彼岸の日」と呼ぶ
ようになったようです。
「此岸」(こちらの岸)とは、私たちの住むこの世のことで、仏教では
「娑婆(しゃば)世界」とも いわれます。
「娑婆」とは昔のインドの言葉で「堪忍土(かんにんど)」と訳されます。
つまり私たちの住むこの此岸「娑婆世界」は、堪忍土=「耐え忍ぶ世界」
ということだったんですね。。(@_@)
たしかに、人生には耐え忍ばねばならぬことが 多くありますね!
たとえ、生活上の苦しみが さほど 激しくは なくても・・
いつの時代、どこの国に住む人にも 避けて通れないのが人間関係の苦し
みなのではないでしょうか?。
二人以上の人間が集まれば、互いに「ああしたい」「こうしたい」の
欲望がぶつかり合って、その調整に苦しみ時に争いも生じます。
また肉体も「老い」や「病」との闘いが常に強いられる人生ですから、
私たちの住むこの「此岸」は、まさに「堪忍土」と言えるのでは?。
2600年の昔「人生は苦なり」と喝破されたブッダの言葉にも、
なるほどとうなずかずにおれません。。
ところで、私たちも何時か必ず三途の川を渡って此岸(この世)から、
彼岸(あの世)へと逝くわけですが・・
その際、あの世には持っていけないお金や財産、地位や名誉、肉体や
生に対する執着や未練などが強すぎると、その荷物の重さに引かれて
三途の川をうまく渡ることが出来ず・・
ズブズブと川底(地獄)に沈んでしまうという話を聞いたことがあります。
すんなりと、彼岸(あの世、極楽浄土)へ渡って行くためには、それらに
対する執着や未練を出来る限り手放して断捨離して身軽になる必要があり
ますが、誰でも簡単にそれが出来たら苦労はないのですが・・
なかなか難しい話ですね~ (^_^;)。。
庭に咲くクロッカスの花。
クロッカスとパンジー。