今日三月三日は桃の節句、雛祭りですね。
もともと五節句(正月、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日)は
総じて女性のための日だったのだそうで女性は普段よく働いているから、
この時くらいは十分に休養するという意味が込められていたのだそうです。
いつもはあまり行き来のできない家などを訪問したり、普段食べられない
ものを食べたり、野や山に遊びに出かけたりして楽しむ日だったそうです。
ちなみにお雛さまに供える「ひなあられ」も、その際の携帯食料だったと
いわれています。
節句とは、いわば「外に出ていく」遊楽の日だったのです。
先日散策で訪れた舞岡公園小谷戸の里の古民家に、今年も飾られていた
雛飾りをアップしておきます。
古民家主屋のお座敷に飾られた雛飾り。
豪華で華やかな雛飾りを見ると・・一足先に春が来たようで
心の中までパッと明るく暖かい気持ちになってきます。
囲炉裏越しに観る雛飾り。
桃の節句のハナモモも咲き始めています。
桃の節句の桃は「生命力」「不老」の象徴でもあり、「桃」の文字は木へん
に兆と書くことから兆ほどもたくさんの実(子供)をならせると解釈されて、
安産をはじめ「強い生命力」の象徴とされ、実は栄養価が高く病魔を退散させ
ると考えられていました。
散歩道で咲き始めたハナモモの花。
桃は、また「平和」の象徴でもあり、有名な中国の「桃源郷」とは、
世の戦乱を避けて桃に囲まれた別天地に隠れ、五百年以上も平和に
暮らしていた人々の物語から生まれたのだそうです。。
このように「桃の節句」には、「遊楽」「生命力」「平和」の
意義があることから、今日は平和や健康、コロナ禍の早期終息を
願うとともに、楽しく有意義な1日を過ごしたいものですね!