キム・ジュンス、パク・ヒョシン、強力なファンの力で6月のミュージカル舞台を平定
歌手としてだけでなくミュージカル俳優としても成功をおさめたキム・ジュンス、パク・ヒョシンが6月のミュージカル舞台を熱くする。
キム・ジュンスはミュージカル『デスノート』で デスノートを持ったライトと対決するL役で、
パク・ヒョシンはミュージカル『ファントム』でファントムの内面を深く表現せねばならないファントム役で熱演している。
強力なファンの力を持つ二人の俳優は ミュージカル界で他の追随を許さない‘チケットパワー’を持った。
歌手キム・ジュンスとパク・ヒョシンのファンたちをミュージカル舞台にそのまま持ってきたという共通点を持つ。
二人の俳優のファンの力とミュージカルの観客のうち80%以上を占める20~30代の女性客により 二人の公演は毎回完売を記録している。
『デスノート』が去る4日 2次チケットオープンと同時に完売記録を達成した。
ブレビュー1回と公演14回分(約25,000枚)チケットがすべて販売される気炎を吐いた。インターパークはチケットオープン時間である午後2時前から
アクセスが集中してサイト接続が遅れるなど ファンたちの‘ピケッティング(血を飛ばすピケッティング)’を予想させた。
『デスノート』はすでに去る4月29日 1次チケットオープン当時 全回全席完売という大記録を立てたことがある。
全55回のうち22回の公演チケット 約36,000席が前売りを開始してわずか10分ですべて売られるという気炎を吐いた。
『ファントム』もまた 1次チケットオープンでは わずか30分で20,000枚が売れるという異例の記録を立てた。
1次チケット前売が開始された後 忠武アートホールのサーバーが一時ダウンしたりもした。
2次チケット販売では1週間 全体公演前売順位1位に上がったことがあり 3次チケット前売競争もやはり熾烈だ。
2010年 ミュージカル『モーツァルト!』初演当時 国内最大の大劇場(3,000席)である世宗文化会館
全回全席完売させた唯一の俳優キム・ジュンスの声は金属的な感じが強い。反面パク・ヒョシンは中低音の魅力的な声を持つ。
パク・ヒョシンは2013年 ミュージカル『エリザベート』の主人公‘トート’役を始めとし ミュージカル『モーツァルト!』で
モーツァルトを引き受けてミュージカル俳優として一段階成長したという評価を受けた。
二人の俳優の長・短所ははっきりしている。短所としては二人の俳優どちらも歌詞伝達がはっきりしないという点だ。
歌手は自分だけの感覚を伝える発声法をする。だがミュージカル舞台での歌は台詞の一部だ。感覚よりははっきりした歌詞伝達が優先視される理由だ。
ミュージカル舞台に立つキム・ジュンス、パク・ヒョシンの長所は 他の俳優たちが持つことのできなかったスター性だ。
観客は蚕室総合運動場で開かれるコンサートでは二人の俳優の姿を近くで見ることはできないが、ミュージカルの舞台では約2時間30分の間 近くで見ることができる。
歌だけでなく演技を通じて俳優たちと共感を分かち合えたりもする。コンサート会場では感じられなかったことをミュージカルの舞台では感じられる。
男優たちの公演が人気を集めているが 二人の俳優の人気が他の男優の人気を圧倒する理由でもある。
ミュージカル評論家 順天郷大学教授ウォン・ジョンウォンは こうした現象について「スターマーケティングは永遠不滅の価値ではない。
ブロードウェイで実施したアンケート調査によれば 作品選択の基準が俳優よりは作曲家、演出家を優先視する傾向が目立つ。
唯一韓国だけ 俳優を見て作品を選ぶという傾向が強い。ミュージカル市場が急速に成長して需要に合わせるための過渡期的現象だ。
韓国のミュージカル制作者たちが長期的な視野を持って新しい作品を作ろうと努力せねばならない」とし憂慮を交えた分析を出した。