くまきち日記

名古屋に住んでいる、くまきちのたわごと。

ジュンギ君 ‘時代劇キング’の魔法とは?

2016-10-09 08:17:50 | イ・ジュンギ








『月の恋人』イ・ジュンギ、時代劇キングの‘ワン・ソマジック’を見よ!


俳優イ・ジュンギが魔術を操っている。SBS月火ドラマ『月の恋人~歩歩驚情:麗』(脚本チョ・ユニョン、演出キム・ギュテ)でワン・ソ役を演じるイ・ジュンギは
どっしりした存在感でドラマの中心をつかんでいる。ワン・ソが現れると空回りする雰囲気も落ち着いて安定を取り戻し、仕組みが緩い部分は説得力を得る。
ひと言でワン・ソマジックだ。

イ・ジュンギは映画『王の男』(2005)でコンギル役を演じて1千万観客動員の主役としてそびえ立った。当時だけでも新人に近かったイ・ジュンギは
すらっとした鼻と顎のライン、切れ長の目の独特なビジュアルとアイデンティティが際立つ演技力で一気に注目されていた。
以後 多様な作品を通じて演技的な成長を重ねた。特に『一枝梅』(2008)、『アラン使道伝』(2012)、『朝鮮ガンマン』(2014)、
『夜を歩く士』(2015)など時代劇ドラマ出演で いわゆる‘時代劇キング’という修飾語を受けた。映画『王の男』で始まったイ・ジュンギは 
間違いない時代劇俳優の道を歩いてきた。

その後イ・ジュンギが選んだ作品は『月の恋人』だった。正統派時代劇よりはフュージョン時代劇を標榜する新しいコンセプトの『月の恋人』のカラーに合うように 
イ・ジュンギらしい時代劇でやはり変身を試みた。
過去 多数の時代劇で見せてきた特有の語調を押さえて力をたくさん抜いた。経歴が熟して老練なイ・ジュンギだったから可能な変奏だった。
おかげでワン・ソ特有の濃厚なカリスマは維持しながら他の皇子たちとも違和感なく合った。
外見面でも管理をおろそかにしなかった。今回の作品を控えて15kgを減量したイ・ジュンギは 過去に比べると男性的な魅力を濃く漂わせた。

特に、イ・ジュンギは『月の恋人』に出演する皇子たちをはじめ女優イ・ジウンまで みんな一緒にして最年長の兄の役割をしっかり行った。
作品の完成度と直結する現場の雰囲気を和気あいあいとさせたのも やはりイ・ジュンギが操った魔法の一部だ。イ・ジュンギは後輩イ・ジウン、カン・ハヌル、
ホン・ジョンヒョン、ナム・ジュヒョクらと呼吸を合わせたが 演技の流れをリードして中心をつかんだ。イ・ジュンギとメンバーシップが固まってきた序盤以降 
イ・ジウンをはじめ皇子たちの演技と呼吸が安定していった。

初放送以降 演出法とストーリー展開をはじめ 俳優たちの演技力議論がふくらんで浮き沈みを経たりもした『月の恋人』は 中盤の転換点に向かって
没入度と楽しみを増している。

この反転の始まりに 時代劇キング イ・ジュンギの‘ワン・ソマジック’があった。
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