こんな句はどうでしょう?
齢(よわい)を重ねますと、「なるほど」と共感を覚える句も寂しいものとなりがちです。
うとうとと 生死の外や 日向ぼこ 村上鬼城(きじょう)
冬の暖かい日に、陽だまりでまどろんでいますと、生き死にの外に精神が遊んでいるような気分(生死はどうでもいいような気分)です。なるほどなあ!
村上鬼城(1865~1938):江戸時代末期、江戸詰めの鳥取藩士の子、「ホトトギス」に投句し、後有力作家となる。
冬の夜や きのふ貰ひし はりまなべ 小林一茶
冬の寒さに、きのう貰った※「はりまなべ」を出してきて、さあ何を煮ようかな。うれしいなあ。
※ はりまなべ:播磨の国特産の銅の打ち出しなべ。地元では産地の「野里なべ」と言う。銅の特性からすぐに熱くなるとから、江戸でも尻軽女(好色)に例えられるほど有名だった。
小林一茶(1763~1827):門人の間を巡回して生活する放浪の俳人。晩年は故郷(信濃)に定住するも家族運に恵まれず・・。不幸を反映したような句が多い。この句はうれしさがにじむ珍しい句。
齢(よわい)を重ねますと、「なるほど」と共感を覚える句も寂しいものとなりがちです。
うとうとと 生死の外や 日向ぼこ 村上鬼城(きじょう)
冬の暖かい日に、陽だまりでまどろんでいますと、生き死にの外に精神が遊んでいるような気分(生死はどうでもいいような気分)です。なるほどなあ!
村上鬼城(1865~1938):江戸時代末期、江戸詰めの鳥取藩士の子、「ホトトギス」に投句し、後有力作家となる。
冬の夜や きのふ貰ひし はりまなべ 小林一茶
冬の寒さに、きのう貰った※「はりまなべ」を出してきて、さあ何を煮ようかな。うれしいなあ。
※ はりまなべ:播磨の国特産の銅の打ち出しなべ。地元では産地の「野里なべ」と言う。銅の特性からすぐに熱くなるとから、江戸でも尻軽女(好色)に例えられるほど有名だった。
小林一茶(1763~1827):門人の間を巡回して生活する放浪の俳人。晩年は故郷(信濃)に定住するも家族運に恵まれず・・。不幸を反映したような句が多い。この句はうれしさがにじむ珍しい句。
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