暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

素材と道具

2020年07月30日 | 古民家

 素材を上手に生かして使うには・・・ひと手間ふた手間掛けないといけないのですが・・・

柱や床板の表面をツルツルに仕上げるのは・・・見た目を良くする意味と・・・

汚れにくいように・・・それと、雨切れしやすいように・・・

お手入れされた鉋で、トウルリと仕上げられると・・・紙やすりで削られた表面とは違い・・・

はじける水滴に、その仕上がりの違いが感じられます・・・。

砥ぎの甘い鑿で穴を加工したりすると・・・

柔らかい杉材はつぶれ、硬いヒノキ材などは歯が立たず・・・その違いがはっきり出て・・・

つぶれたり引きちぎった木の繊維は・・・むなしくみすぼらしい仕上がりになってしまいます・・・。

刺身を良く研がれた包丁で引くように切れば・・・細胞がつぶれず、食感の良いお刺身となるように・・・

素材を生かすも殺すも・・・道具の使い方や、手入れの良しあしで決まり・・・

少し経験したくらいで手に入れられる技術では無く・・・5年10年と努力が必要です・・・。

焼杉を見る機会が増えて来て・・・耐候性や仕上がりの美しさが特徴ですが・・・

手がススまみれになるのが難点と・・・以外に簡単と言いながらも、杉を焼くコツがあって・・・

パンパンと燃える様を見ると・・・慣れないと、少し引いてしまうかもしれません・・・。

DIYがずいぶん身近になって来て・・・ホームセンターで大抵のモノは手に入ります・・・。

人が集まるには、遠慮の必要な時間が続いている今・・・住まい造りを学ぶ時間を作ってみませんか?

 

 

 

 

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