思い立って旅に出れるほど、気軽でも・・・余裕が転がるのでも無いけれど・・・
勝手気ままに旅に出られる、自由と身軽な暮らし向きに・・・
特別な出来事を・・・夢見て過ごす折々と・・・
窮屈な毎日に・・・忘れられない記憶を残してくれる、限られた暮らしは・・・
融通の利かない時代の・・・些細な喜びの偉大さを思い出させてくれる・・・。

移動手段はアナログで・・・境を越えるにも手続きは煩雑で・・・
命の危険もある厄介な時代とも違い・・・
闇夜は明るく照らされて・・・足元もおぼつかない夜道に転んでしまうほどでも無いにしろ・・・
言われの無い悲しい出来事は・・・吹き溜まりのように沸いている・・・。

古民家の竈の奥の・・・柱の陰の、襖の向こうに・・・
小さな影や・・・埃の浮いた隙間に淀む、奇々怪々なモノほど悪戯好きで・・・
ププッと笑うほどの物語や・・・人の関わりの、表の闇の恐れも出てくる中には・・・
理不尽はまかり通らないような気がするけれど・・・道理の通る会話が行き交うだけで
一番恐ろしいお話しは・・・人の世の自由な暮らしなのかも知れない。