大好きな緩さに囲まれながら育ち・・・
歩幅の中で数えた順序を・・・何度も入れ替え・・・
頭を上げて覚えた場所を・・・いく折重ねても・・・
つまらないと叩いたその想いは・・・すねて恋い焦がれた想いと同じ名で・・・
呼ばれて振り向くその姿は・・・
はじめの一歩には届かない・・・。
赤鉛筆を、転がり弾いて・・・
色鉛筆の数だけ画用紙を潤せば・・・頭の中の細胞が、望んだ景色に吸い寄せられ・・・
12色でも足りないと・・・自然の歩幅は時間を廻して色を造り・・・
二度と再現出来ない色造りは・・・巡り合えない景色を繰り返してしまう・・・。
緑の星の青い空は・・・遠くの薄紫と、薄い黒の狭間の内側で・・・
パチンと爆ぜる音の大きさに・・・気付かず下を覗き込み・・・
しぼんでしまう暮らしはゆっくり穏やかに・・・ヒタヒタ染み入る味の素が・・・
体を覆えば夢見心地の・・・戻れない道を、息切をきらして握り締めるまで・・・
何処の誰かもささやきながら・・・
裸の王様の列を見て・・・背中の後ろで見つめている。