背中合わせに歩く姿に・・・いつの頃を映すのかは解らないけれど・・・
吐き出すほど何も考えず、過ごした贅沢な時間に付箋は無く・・・
正確に想い出せ無い日常ほど・・・愛おしく大切な記憶になってしまう・・・。

春の腑抜けた顔のまま・・・過ぎる贅沢に別れを告げるのは・・・
意味もわからず使い込んだ、時間は平等の中で駆け抜けて・・・
夏に迎える青さと・・・冬に少しだけ覗き見る赤の色合いは・・・
答えのない苛立ちと、間違え探しの繰り返しの中で笑い泣き・・・
不安の中で欠けてしまう・・・。

無知と無謀を両手に抱え・・・流される大勢の中には・・・
向かい風に倒れかけて進もうとしては・・・
大きな波に奪われ口をつぐみ・・・後ろ手に目を見開いて声を上げても・・・
正義と悪の区別が逆転するほど、正しさが正解にはならなくて・・・
寝転ぶように、時間は退屈を求め・・・
無意味な隙間に流れ落ちる時を待つ・・・理不尽なタイミングが時を造るのかも知れない。