暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

番外編 古渡城 (茨城県稲敷市)

2018-10-02 15:26:10 | 城館跡探訪
霞ヶ浦南岸を、土浦から潮来方面に向かって走ると、古渡入という広大な入り江化した

小野川河口があります。

霞ヶ浦は元々、海水が流入する汽水湖で、現在でも、海として管理されています。

霞ヶ浦湖岸の入り江は港町として栄え、古渡もそうした港湾の一つでした。

現在は多くの入り江が埋め立てられた中で、古渡入はまだ往時の面影を残しています。

この古渡入り西岸に古渡城という城跡があります。

調査日は2018年08月05日です。


旧古渡橋を西岸を渡り浮島方面に入ると、すぐに智福院というお寺があります。

そのわき道を入り道なりに直進すると、智福院裏に下のような解説板が現れます。



とてもこんなところに城があったなんて想像もできませんが、丹羽長重の居城だったそうです。

恐らく海上交通を押さえるためのものだったのでしょう。1603~1622年までというわずかの間です。

城跡には土塁と空堀があると書いてありますが・・・。

まず、水郷らしく弁財天がお祀りされています。その背後に土塁が残されています。



お祀りものに不思議なものがあります。







されている

このタマゴ型の御神体は何なんでしょうか?

錘りのようにもみえますが・・・・。



さて、弁財天周囲の土塁です。

















現況の大部分は耕地になっています。

智福院内にも土塁の一部が残されています。





下が境内内の土塁です。



事前情報がだいぶ少ない状態で行ったので、しつこく歩き回ることはできませんでしたが、

ここも時間ができた時に、追加調査をしたいと思います。