花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

古峰神社から夕日岳・禅頂行者道を歩く・その3

2010年05月18日 | 登山
お詫び
二日間もブログをお休みしていたにも関わらず、たくさんの方が訪問してくださり
ありがとうこざいました。
急遽、花友と16日に「袈裟丸山」に行き、昨日は、「筑波山のブナ調査」に参加して
ヘトヘトに疲れてしまい、ブログをお休みしてしまいました。
続編を読みに来られた方にはお詫び申し上げます。

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ハガタテ平の分岐には、修験の道らしく、立木にまでこんな札がつけられていた。


木々の間からは、男体山などの日光連山がすかして見えた。


右手の地蔵岳への道は、笹原の雑木林の道で、最初こそ山桜を眺めたりして
良い気分で歩き始めたのだが


そのうち勾配もきつくなったと思ったら、ロープの張ってある崩落地を渡り
カラマツなどの針葉樹林帯を歩く。
近くでツツドリが鳴いた。
やがて急勾配の山腹をジクザクに曲がりくねって登る。


急勾配のため、人が一人やっと通れるような踏み跡の登山道を登る。
滑ったらどこまでも転げ落ちそうな斜面である。
ただカラマツの新芽が清々しく、心をいやしてくれるのだ。


やがて尾根に到達してホッと一息ついた。
左の尾根を登っていけば、地蔵岳の山頂である。
だが疲れた足には山頂が遠く感じる。
ふと見た左の斜面にアカヤシオの花が有った。
とたんに足取りが軽くなる私である。


石の祠(ほこら)が見えてきた。
近寄って見ると


小さなお地蔵様がまつってあった。
この地蔵尊が地蔵岳の由来なのかは不明であるが、帽子を取って安全祈願をした。


地蔵岳の山頂は、ほこらのすぐ上に有った。
標高1483メートルの山頂は、周りを樹林に囲まれて展望は無い。
時計を見たら12時42分である。
ザックをおろして昼食にした。
あれほど晴れていた空が、雲に覆われ夕方のようにかげってきた。
赤ヤシオの季節なので、もっと大勢の人が来ていると思っていたが
誰もいないし、誰も来ない。聞こえるのは小鳥のさえずりと梢をわたる風
のみである。
樹林の向こうに、これから向かう夕日岳のシルエットが三角形に見えた。


夕日岳への道は、多少のアップダウンは有るが、歩きやすい道である。
立ち枯れの大木が、まるで弁慶の立ち往生のようにそびえていた。
枝がまるで体に刺さった矢のようである。


平坦な尾根道は、知らず知らずに早足になる。


時々、林の切れ目から男体山の勇姿が見えて、夕日岳に早くおいでと誘っている。


やっと昨年歩いた「三ツ目」まで到着した。ここが夕日岳への分岐で、ここから
右にいったん下って登り返すと夕日岳である。


少し先に綺麗なアカヤシオが有ったので、思わず近寄って写真を撮った。


アカヤシオのアップ、これで陽が当たっていればなー。


夕日岳への道に入ると、大石のある中岩あたりからアカヤシオが多くなるのだが
かげっているせいで、アカヤシオも目立たない。


途中で本日二人目の登山者とすれ違った。
山頂についたら誰もいない。
夕日岳山頂を独り占めした。
誰も来ないうちに記念写真を撮った。


山頂は、日光連山側が刈り払われていて、そちらの展望はいい。


こちらは日光白根山方面の写真、残念ながら白根山は雲の中


アカヤシオと男体山、むりやり撮ったコラボ写真


三角点から奥に進むと、割と綺麗なアカヤシオが有った。


午後二時を回ったので、花のトンネルを抜けて下山開始
中岩の当たりで数人の登山者とすれ違った。
そのうちの一人が「どちらへ降りますか」と聞くので、思わず「こみねじんじゃ」
と答えてしまった。
後で「ふるみねじんじゃ」だったと気がついたが、相手もこみねで判ったらしい。

午後四時二七分、古峰神社前に無地下山。
まだ明るかったので、鹿沼に抜けずに日光に抜けて、霧降から大笹牧場に下って
ツツジを堪能して帰ってきた。

終わり。