花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

尾瀬の鳩待通りを紹介

2010年10月02日 | 登山
尾瀬の鳩待峠からアヤメ平を通って富士見峠に至る登山道は、通称「鳩待通り」と呼ばれている。

(株)デージーエス・コンピュータから発行されている「ジョイフルマップ「尾瀬」では
この登山道を「鳩待街道」と表示している。
何ともしゃれた名前である。宿場を結ぶ道を、街道と思っている人からは苦情が出るかも
知れないが、私は素敵だと思う。

山渓から、ここ数年毎年のように「山と渓谷」の別冊として「尾瀬ブック」が出版されている。
それで私もそれにならって、尾瀬ブック風の「鳩待街道」の紹介をしてみよう。
それではminoさんと行く 鳩待街道 の秋 の始まり始まり。

本来、鳩待通りは、鳩待峠から富士見峠に至るコースをさすが、私は富士見田代から
長沢道を通って竜宮十字路に抜けたので、富士見峠には寄っていない。

地図からも判るように、アヤメ平から富士見田代までのコースは、右が急に切れ落ちた
コースを歩くので、右の展望が素晴らしく、特に紅葉の時期はお薦めである。
アヤメ平は、かつて雲上の楽園と言われた湿原で、池塘の彼方に至仏山と燧ヶ岳を撮影する
ビューポイントである。

また竜宮十字路に抜ける長沢道は、標柱・長沢頭から先は、急な坂道でしかも悪路である
長沢という沢沿いのルートなので、それも仕方がないが、転倒には充分注意したい。
だが標柱・長沢辺りからブナの美林が続き、沢の水音と共に疲れを癒してくれるのである


出発地点の、鳩待峠は標高1591メートルで、至仏山、尾瀬ヶ原、アヤメ平の三方向への
登山口となっている。

鳩待峠の名前の由来には、二つの説があって、一つは八幡太郎源の義家が鳩待峠を越えるとき
鳩を放って吉凶を占ったという事から、鳩待峠の名前がついたと言う説

もう一つは、村人が冬の間、炭焼きや木出しの仕事で、山中に小屋を造って泊まり込み
春になって雪が溶け、キジバトが鳴き出す頃に、山仕事をやめて山を下りてきたという
そのため、「鳩待峠」と呼ばれるようになったという。

私は、この後の説が好きだ。
主人の帰りを待つ妻や家族の、鳩の鳴き出す頃を待つ心情が伝わって来るようだ。

さて、鳩待街道の登山口は、写真左の鳩待山荘と右の休憩所の間を通って行く。
休憩所の裏に、トイレも建っているので、出発前に寄っておこう。
(富士見小屋までトイレは無い)


登山道の入り口には、種子落としのマットが敷かれているので、靴底をこすってから出かけよう。
登山口には、入下山者をカウントするセンサーが設置されているので、右側から入る。
登山届けも忘れずにね。


最初は木の根が露出した樹林帯の登山道を緩やかに登っていく。
幾分色づいて、早くも落ち葉が道を飾っている。


やがて写真のような階段を登るが、ヌメリが有って滑りやすい、慎重に登ろう。


途中にはぬかるみもあるが、コースは整備されているので、歩きやすい。


オオシラビソなどの混じる樹林帯に入ると、色づきの始まった蔦が目に鮮やかだ。

つづく。
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写真はノブキの実

済みません、もっと先まで書くつもりでしたが、一日草刈りをやって疲れましたので
休みます。