花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

雪と樹氷の奥日光の山に行く

2010年10月27日 | 登山

樹氷に輝く白根山

栃木の山の標高ベストテンに登る目標を立てて、そのうち9座までは登った。
後の一つが何かと言えば、「錫ヶ岳」である。
白根山の目の前に見えていながら、遠い山である。
何故遠いかと言えば、正式なルートがない。

白桧尾根を歩いていけば、簡単そうに見えるのだが、これが曲者で、白根隠山の先で尾根が崖になっている。
迂回ルートが有ると聞いたので、今日はそれの下見のつもりだった。
白根隠山までの尾根は、誠に気持ちの良い大展望の尾根である。
前回は湯元から前白根に登り、そのまま尾根伝いに白根隠まで歩いた。
だがあの白根沢の登りはきつい。と言うわけで菅沼から登る事にした。

ところがである。戦場ヶ原を過ぎて、金精峠に近づいたら、道路に雪がある。
しかもかすかに粉雪も舞っている。
雨が東北では雪に変わったと聞いていたので、日光でも雪が降ったかも知れないと想像はした。
だがそれはあくまで山の上だけだと思っていたから、タイヤはノーマルのままだった。
やばいよ、途中でスリップしたらどうしよう。
恐る恐る金精峠を越えた。
菅沼の登山口に着いたら、登山道は真っ白。
しかも他の登山者は誰もいない。

売店の人に声を掛けてトイレを借りた。
天気の事を聞くと「これから晴れるよ」という。
車に帰って準備をしていたら、ようやくワンボックスの車が来て登山者が降り立った。
5~6人の中高年の男性グループだった。

このグループとは弥陀ヶ池で別ルートになり、私は五色山から前白根まで登った。
結局、今日山で会ったのは、このグループと帰りがけに五色山で会った青年だけである。
肌を刺すような寒さで、手がかじかんだ。
前白根山に着いたとき、白根隠まで行くのは諦めた。
滑らないように注意してゆっくり歩いたから、時間が無くなったからである。

だがそれにもまして素晴らしい樹氷の世界が広がっていたから、かえって良かったかも知れない。


鞍部の樹氷を見下ろして


樹氷と日光連山、右から男体山、大真名子山、小真名子山、女峰山、太郎山


尾根の樹氷


五色沼と白根山


五色沼の湖面の色


唐松の紅葉に樹氷が付いて、カラー樹氷となって輝いている。


行きたかった白根隠山方面の尾根。

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栃木県の標高ベスト20の山々

①白根山  2577.6m
②男体山   2486m
③女峰山   2483m
④帝釈山   2455m (注、女峰山の峰続きの山)
⑤白根隠山 2410m
⑥錫ヶ岳  2388m
⑦五色山   2379m
⑧大真名子山 2375.4m
⑨前白根山  2373m
⑩太郎山   2367.5m
⑪湯泉ヶ岳  2332.9m
⑫根名草山  2329.7m
⑬小真名子山 2322.9m
⑭金精山   2244m
⑮燕巣山   2222m
⑯外山    2204m
⑰高薙山   2180.7m
⑱三界岳   2172.9m
⑲岩山   2162.8m
⑳皇海山   2143.6m
 

以上は、随想社発行の「栃木の山140・宇都宮ハイキングクラブ編」に
出ている「栃木県の高峰ヘスト50」から引用しました。
但しこのベスト50には、何故か白桧岳(2394m)が載っていない。
本来なら錫ヶ岳に替わって6位に入る高さなのである。

尾根続きと言えば、五色山もつながっているから、5位白根隠山、6位白桧岳、7位錫ヶ岳
8位五色山、一つ飛んで10位前白根山と実に5座もベスト10に入る筈だったのだが。
白桧尾根などと呼ばれていながら、肝心の山が何故か抜けている。不思議だ。