木道の脇に、名前も判らないキノコが沢山出ています。
このところの雨が、キノコにとっては恵みの雨だったのでしょう。
赤いものが見えたので、何だろうとのぞき込んだら、ツクバネソウの実の跡でした。
14日に来たときは、まだ黒い実がついていました。
その時の写真もお見せしましょう。
よく見ると、実の下に赤いものが見えてますね。
この実がツクバネソウの名前の由来になっています。
羽子板の羽根つきに使う衝羽根に似ている事から「ツクバネソウ」になったという。
尾瀬には、6~8枚の葉が輪生状につく「クルマバツクバネソウ」も有るといいます。
ゴゼンタチバナの実も真っ赤になっていました。
ゴゼンタチバナは、葉が6枚以上にならないと花が咲かない。
隣は4枚なので花は咲かず、当然 実もついていない見本のようなもの
葉は向き合った2枚の対生でつき、その葉の脇に新しい葉の芽が一個ずつ付いて展開する
一見すると輪生状に見えるが、輪生では無いという。
樹木に付いたコケが、光りを浴びて綺麗だ。
緑色というのは、やっぱり心を癒してくれる色である。
次回は、マクロで撮ってみたい。
ようやく二つ目の標柱に着いた。時間は8時24分だった。
鳩待峠2.3km 富士見峠4.0km の表示がある。
樹林帯の中で薄暗いが、標柱の後ろの木が面白い形で曲がっている。
まだ若いので、尾瀬の豪雪に負けそうになったのかも知れない。
曲がった所にコケがびっしり着いていた。
落ち葉に彩られた木道が続き、静かな秋の気配を漂わせている。
風が冷たく感じる、先ほどの標柱で気温を調べたら6度であった。
素手では寒いので手袋をはめた。
そこはかとない寂しさが漂う秋の山道、鈴の音色が心地よい。
目の前が明るくなったと思ったら、湿原が見えた。
青空から光りも差している。
中原山の広大な湿原、横田代に到着である。時間は8時44分だった。
鳩待峠を出発したのは7時20分頃だったから、1時間24分ぐらいで歩いた計算だ。
標柱には、鳩待峠3.0km 富士見峠3.3km の表示がある。
およそコースの半分の地点である。
丁度 草もみじが見頃を向かえ、廻りの樹林にも黄葉が混じり、これで青空ならどんなに
良かったことか。
まあ前回が雨と曇りだったから、これでも良しとしなければ。
池塘に写る青空は、いつ見ても感動する不思議な魅力が有る。
湿原に開く 天の窓と言うべきか。
コースの右前方から差し込む光が、草もみじにあたり、橙色に輝く様は、この時刻にここに来た人の特権だろう。
横田代は傾斜湿原で、東から北東方向へ段々高くなっていく。
右を見上げるとオオシラビソなどの緑と黄葉が入り混じり、青空を背景に秋の景色を奏でている。
池塘の湖面に映る樹林の先が、風の吹かれてゆらゆら揺れる。
池塘の廻りは、まるで燃えるような草もみじの輝きで、覆われていた。
横田代には、いくつかベンチが有り、ゆっくりと休む事が出来る。
これは横田代の中間に有るベンチで、私もここでコーヒーを飲む予定だったが、あまりにも
風が冷たいので、風の当たらない所で休む事にした。
何気なく池塘を覗いたら、丸いマリモのような藻(たぶん藻だと思う)が見えた。
まさかね、マリモでは無いだろうけれど 気になる藻である。
続く
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お知らせ
筑波実験植物園で「絶滅危惧植物展」を開催中です
開催期間は 10月2日から10月11日 (月・祝日)まで
入園料は 大人 300円
65歳以上は無料です、18歳未満(高校生以下)も無料
年齢を証明する物を持参すること。
今週はイベントが重なって忙しいですね。
筑波実験植物園のホームページは、私のブログのブックマークにリンクが有ります。