ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

こころ残りの大半は、言えなかった「ありがとう」、だったりします。

2022年05月19日 11時00分36秒 | owarai

手を差し伸べてくれたあの時、
なんですぐに言わなかった
んだろう。
お世話になったあの人に、
なんで何も言わずに別れ
たんだろう。
毎日、ささえてくれるあ
の人に、
なんでいつも言えないま
まなんだろう。

胸の奥にずっとひっかか
っている、
言葉にできなかった5文字。
いまさら口に出しては言い
づらいけれど、
本当は、ちゃんと伝えたい。
どうしても伝えたい。

そのままにしないで、書
いてみませんか。
大切な、大切なあの人を
思いながら。
伝えたときの喜ぶ顔を、
思い浮かべながら。
文字にすると、いっそ
あの人が愛おしくなって、
きっと自分の言葉で伝え
たくなるから。

そうしたら、素直に伝え
ればいい。
あなたからの、あなただ
けの「ありがとう」。
それは、どんなプレゼントで
もかなわない。
最高にうれしい贈り物になるから。


ありがとう
を贈ろう。


ひとも、ひとじゃないものも、みんな物語をもっている。

2022年05月19日 10時58分57秒 | owarai

 

「太陽からのノック」

雨上がりの晴れた日に、
トントン、と家のドアを
叩く音がした。
あまりに小さな音だった
ので気のせいかな、
とコーヒーに手をのばすと、
またトトン、と音がする。

ドアを開けると、
さあっと瑞々しい風が
入り込んできた。
けれど、誰の姿も見あた
らない。
よく見ると家のそばの木が
すいぶん成長しているこ
とに気がついた。
木は大きく枝を伸ばし、
風が吹くたび家のかべや
ドアを小突く。

コツ、トン。
枝先には果実の青いふく
らみが
しっかりと実をむすび、
紅く熟すときを待ちわび
るように、

きらきらとゆれていた。
陽と水を浴びながら。

※追記
読み終えた余韻から、
コーヒー豆の雰囲気が
浮かぶような物語をつくる。
コーヒーはあくまでも脇役
である。だけど、とても
いい相棒である。
今日のコーヒーがそんな一杯
でありますように・・・・。


いろいろ選べるしあわせ。

2022年05月19日 10時56分51秒 | owarai

 

 

なかなか東京に来られない
母に。年に2回、帰省の時
くらい、田舎じゃ食べられ
ないような、おいしくて
シャレたものをおみやげ
にしたい。

東京駅に向かって電車の
なかで、いつもそんなこと
を思います。去年の暮れは、
雑誌にもよく出ている人気
のお店のクッキー。その前
は、老舗のおまんじゅうだ
ったけ。

あれこれ送っても、結局お
おげさに喜んじゃうところ
が、すこしだけ残念ではあ
るけれど。

玄関先で「まあ、ありがとう。
長かったから疲れたでしょ」と、
いつも決まって笑顔で言う母に。
この夏は、なにを買っていこう
かな。


あした、なに着て生きていく!?

2022年05月19日 08時53分40秒 | owarai

同じ笑うのなら、 
好きな服着て笑いたいから。 

同じ泣くのなら、 
好きな服着て泣きたいから。 


あした、なにかを楽しむ 
のなら、 
好きな服着て楽しもう。 

あした、なにかをがんばる 
のなら、 
好きな服着てがんばろう。 

さあ、わたし、 
あした、なに着て生きていく? 


※夜寝る前、人はあしたの 
ことをいろいろ考えます。 
あした何をしようか? 
誰と会ってどこに行こうか? 
だから何を着ようか? 


泣いたオムレツ

2022年05月19日 08時46分24秒 | owarai

 

いまでも忘れない。
「はじめてのおつかい」を
無事クリアして、まだ間も
ない頃のこと。
その日のおつかいは難題
だった。「卵のパック」だ
った。

それがきわめてデリケート
な物体であることを、私は
意識しずぎたのかもしれな
い。まずいことに私は、緊
張すると足がもつれてよく
コケる子だった。

卵は、みごとに全滅した。
そのときの気持ちをひと
ことではいえない。しか
られるのはとうぜん覚悟
した。

けれど不思議なことに、母
は「しかる」のではなく、
「笑った」のだった。
笑いながら箸で殻を取り除
き、オムレツをつくった。
台なしになった卵から、魔
法のように美いしいオムレ
ツをつくった。

それから10年ほどたてば、
母は朝から晩まで私をしか
ってばかりになった。
それからまた10年ほどた
って、私は独立し、結婚を
した。
オムレツを焼くとき、いつ
も考えることがある。
あのオムレツを見て、大泣
きした理由は何だっただろ
う。

ただ、ほっととした、という
のとも違う、失格、絶望、救
い、驚き。
なんだか「人生というもの」
が、よくわからなくなって
泣いた気もする。
母に、この思い出は話さない。

「愛情よ」なんて片付けら
れるのがシャクにさわるから、
いまはまた。