君と別れて帰って来たら
帰り道、涙が出るほど淋
しかったので
僕は、君を好きなんだろ
うと、と
初めて思った。
君と別れて帰って来たら
帰り道、涙が出るほど淋
しかったので
僕は、君を好きなんだろ
うと、と
初めて思った。
世界が生まれたとき
そこに道はなかったはずだ
たくさんの人が歩けば
その足跡は
やがて道になる
たくさんの挫折と
たくさんの不屈と
たくさんの覚悟と
たくさんの夢中が
たくさんの足跡になって
それはいつか道になる
道をつくろう
それが君のうまれた意味だ
君はひとつの足跡だ
その毎日は足跡だ
その別れは足跡だ
その悔しさは足跡だ
歩け歩け歩け歩け
心細いような、心許せないような、
こんな嵐の夜には、どこからかあ
の人の声が聞こえてくる。
時間も距離もかるがると超え、わ
たしはあの頃に連れ戻されてしまう。
―――大丈夫だよ。キミはなにも、
心配しなくていいから。
―――俺に任せておいて。何もかも
ちゃんとするから。
―――キミは俺の大事な宝物。簡単
に別れないよ。
わたしを弄んだ、なつかしい、わた
しの昔の恋人。
あれは、あまりにも手痛い失恋だっ
た。そえゆえに、それはガラスに刻
まれた文字のように、わたしの心に
残っている。痛みは、静かな嵐のよ
うにやってきて、樹木をたまわせ、
木の葉を震わせ、わたしの根源を
揺るがせようとする。
でも、大丈夫、絶対に、大丈夫。
言い聞かせながら、わたしはひとり、
暗闇の中で、嵐が通りすぎていくの
を待っている。どんなに激しい雨が
降っても、わたしはもう「過去」を
迎えに行ったりしない。
わたしの心はさらわれていかない。
吹き飛ばされはしない。わたしに
は今、愛しい待ち人がいる。
男と女の間にある深い河。
その上をぷかぷか浮かぶ
のは、渡りきれないお互
いの本音が、
深い河を埋めるのは、素
直な言葉だったりする。
二回だけベルを鳴らして切
りました。
宙ぶらりんの「おやすみなさい」
空は、どこか寂しい、もの哀しい
寒さと季節はずれの
せいだけではなかったんだと
木という字を一つ書きました
一本じゃかわいそうだから
と思ってもう一本ならべると
林という字になりました
淋しいという字をじっと見て
いると
二本の木が
なぜ涙ぐんでいるのか
よくわかる
ほんとに愛しはじめたときにだけ
淋しさが訪れるのです
21世紀生まれが、高校生に
なって。
親子ととに平成生まれが、
増えていく。
新しい時代、新しい世代が、
やってくる。
ちょっとまえの話、のつもり
で話しても。
それって、前世紀、昭和時代
の話しですよね。
なんて言われそうだ。気をつけ
よう。
いろいろなことが、変わって
いくだろう。
人口知能とか、クルマの自動運転
とか。
住宅の設備や機能も、新しく
なっていく。
それでも、窓明かりが、LED
に変わっても。
そうだ、前世紀でも、今世紀でも。
家路を急ぐ、ひとの気持は変わら
ない。
変わったりするだろうか、人間の
幸せが。
実験(経験)して得た答えは
ずっと忘れない。
失恋・受験・災害・・・
失恋から生まれた詞
”上を向いて歩こう”の
ように。
永六輔さんが中村メイコに
失恋してうまれた歌。
人がめぐり逢って結ばれる
のは、とても不思議。
今、私が見ている星の数以上
の人間がこの世界で生きている。
その中のたったひとりに出逢って、
愛し合って結ばれる。
なんという奇跡。
それを考えただけで、私は
また衝撃を覚えた。