「人間社会に深く静かに潜伏し、人間と交配して、その数を増やしながらGreat Cthulhu(大いなるクトゥルフ)の復活の日を待ち望み、準備を進める人類の敵対者」
・「Deep Ones(深きものども)」は、種族の最高長者である父なる「Dagon(海神ダゴン)」と、その妻母なる「Hydra(ハイドラ)」、そして水棲生物の支配者である「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」を崇拝し、仕え、どのような用向きにも応じられるように海底に棲んでいる。
・マルケサス諸島において、お守りとして身に付けられているティキの偶像は、両生類の頭部を備えた人間の形をしており、ニュージーランドのマオリ族が用いている彫刻入りの天井石などと共に「Deep Ones(深きものども)」の姿を象ったものと考えられている。
・「Dr. Laban Shrewsbury(ラバン・シュリュズベイリイ博士)」の助手となり、「Deep Ones(深きものども)」との闘争に身を投じたアンドルー・フェランは、初めて目にした「Deep Ones(深きものども)」の印象について、ジョン・テニエルの描く「不思議の国のアリス」の蛙男の挿絵を思い描いたと述懐している。
・「Deep Ones(深きものども)」の血を引いている者は、生れてからある程度の年齢まで普通の人間と変わらない容姿であるが、同族との接触や極度のストレスなどにより、「Innsmouth(インスマス )」面と呼ばれる 「Deep Ones(深きものども)」特有の蛙めいた容貌へと急激に変容し、その後は年経るに従って人間離れした姿形へとなる。
・盛り上がった眼は決して閉じられることがなくなり、灰緑色に変じた肌は冷たく湿っぽくなって、表面に鱗が生じ、指の間に水かきができる。皺の寄った首には、鰓が刻まれるなど、両生類そのものの容姿となるのにそう長い時間は掛からない。
・吼えるような声で会話し、地上で移動する際は、蛙のように跳びはねて移動する。
・「Deep Ones(深きものども)」は、老化によって死ぬことはなく、事件・事故等による外的な要因よらずして死ぬことはない。
・サイクロプス式の巨大な円柱が列をなす彼らの海底都市が、世界中の海に点在しており、そのうちの一つが「Innsmouth(インスマス )」の沖合い、悪魔の暗礁先にあるイハ=ントレイである。