『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』下、リチャード アダムズ著、神宮輝夫訳、評論社
<あらすじ>
新天地のウォーターシップ・ダウンにたどり着いたヘイズルたち十一匹のうさぎたちは、このうさぎ村を発展させるため、様々な困難に知恵と勇気と友情で立ち向かっていく。
新天地のウォーターシップ・ダウンにたどり着いたヘイズルたち十一匹のうさぎたちは、このうさぎ村を発展させるため、様々な困難に知恵と勇気と友情で立ち向かっていく。
村には一匹の牝もいません。これでは一代限りで、村は滅んでしまいます。そこで隣のうさぎ村であるエフラファへ赴き、うさぎの移住を持ちかけに行くのですが、そこには独裁者のウンドワート将軍が立ちはだかり、ヘイズルたちも自らの支配化に治めようとするのです。
はたしてヘイズルたちは、この難局をどのように乗り切っていくのでしょうか―― 。
<感想>
この物語のウサギたちは、典型的な架空の動物物語に比べると、あまり擬人化されておらず、習性や身体的能力は現実のうさぎに近い形で描かれています。
しかし、それとは反対に精神的な面においては、彼らは高い知性を持ち、独特の言語やことわざ、さらには詩歌や神話といった高度な文化まで持つ存在になっています。
ある意味、イソップ童話のような動物のお話とは全く種類の異なった生粋の英雄物語のような味わいをもったファンタジーです。
最後のエピローグは、ちょっぴり感動してしまいました。
この物語のウサギたちは、典型的な架空の動物物語に比べると、あまり擬人化されておらず、習性や身体的能力は現実のうさぎに近い形で描かれています。
しかし、それとは反対に精神的な面においては、彼らは高い知性を持ち、独特の言語やことわざ、さらには詩歌や神話といった高度な文化まで持つ存在になっています。
ある意味、イソップ童話のような動物のお話とは全く種類の異なった生粋の英雄物語のような味わいをもったファンタジーです。
最後のエピローグは、ちょっぴり感動してしまいました。