「人類が誕生する遥か以前の地球に飛来し、高度な文明を築き上げた樽状知的生命体。
原形質の細胞から地球上の全ての生命を生み出した」
原形質の細胞から地球上の全ての生命を生み出した」
・「Old Ones(古きもの)」は、約10億年前のカンブリア紀より、更に5億年遡った地球上に外宇宙から飛来し、現在の南極大陸に位置する場所へ、石造りの巨大都市を建設した高度な文明を持つ知的生物である。
・国家体制は、社会主義に近く、五芒星形の通貨を流通させ、世界各地に都市国家を建設していった。
・高さ6フィート、直径3フィートの樽によく似たずんぐりした胴体の上に繊毛の生えた海星型の頭部がついており、ガラス質の赤い光彩の目、白く鋭い歯に似た突起物の並ぶ鈴の形をした口がついている。
・胴体からはウミユリの触覚のような5本の腕が伸びており、扇のように折りたたむことができる膜状の翼は、広げると7フィートにも達し、これで空中や海中をかなりのスピードで移動できる。
・都市造営を始めとする地球上での労働力として、「Shoggoth(ショゴス)」をはじめとする様々な生物を造りだしたが、この「Shoggoth(ショゴス)」の生命細胞が、やがて人類に進化していったと考えられている。
・新大陸の隆起と時を同じくして、宇宙より飛来した「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」と、その眷属との間で激しい戦いを繰り広げ、一時は陸上から駆逐されたが、後に和平が結ばれて、太平洋の大陸を「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」が、海洋と以前から存在した大陸を「Old Ones(古きもの)」が、分割統治することになった。
・星々の位置が変化することにより引き起こされた地殻変動で太平洋の大陸が沈み、「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」が、「R'lyeh(ルルイエ)」で瞑(ねむ)りにつくと、再び「Old Ones(古きもの)」が地球を支配したが、ジュラ紀の頃に冥王星から飛来した「Fungus-beings of Yuggoth(ユゴスよりのもの)」との戦いの末、北半球から追いやられてしまう。
・その後、種としての限界と退廃期、氷河期の到来や「Great Race of Yith(イスの偉大なる種族)」をはじめとする多種族との戦い、度重なる「Shoggoth(ショゴス)」の叛乱を経て徐々に衰退していき、現在は南極の巨大都市の遺構に数少ない生き残りが確認できるのみである。