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「アルゴスの王女・イーオー」

2010-06-16 09:12:18 | ギリシャ神話

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 「愛される迷惑だってあるのさ」


 オリュムポスのヒヒ爺ことゼウス(天罰がありませんように…… )の毒牙に掛かった乙女は数知らず。


 「おおーっ、あすこにいる少女はわし好み―― 」


と思った次の瞬間、パンツを脱いでいるようなそんな男だと思ってもらいたい。
 そのうえ、奥さんのヘーラーの嫉妬が尋常ではなく、常識をはるかに超えている。つまり、このエロ親父に愛されちゃうと、とりもなおさず命に及ぶ身の危険にさらされるというわけなのだ。
 好きでもない爺に弄ばれた挙句、命を狙われるのでは迷惑この上にないといえる。


 そんな幸薄き乙女たちを紹介していこうと思う、正義のために。
 先ず初めに登場するのは、アルゴスの王女・イーオーだ。
 ちなみに相手が概ね女王でも王妃でもなくて王女って辺りが、爺さんの趣味の一端が垣間見えるような…… 、つまるところ年増よりは少女好みということで(くれぐれも天罰がありませんように…… 雷には注意しよう)。


 妻の監視の目からイーオーを隠すため、ゼウスはこの少女を牝牛に変えてしまった。まあ、後で元に戻してよろしくやろうと考えたんでしょうな。
 ところが、ヘーラーはすっかりお見通しで、百眼を持つ召使いアルゴスにイーオーを見張らせたのだ。
 これにはさすがのゼウスも成す術がなく(あんたは全知全能の神だろうが)、泥棒神ヘルメースにイーオーの奪還を頼んだ。
 ヘルメースにしてみれば、この手の仕事はお手のもの、まんまと牛のイーオーを解き放つことに成功する。
 しかし、ヘーラーはこんなことでは諦めない。


 「行けーっ、巨大アブ!」(なんか戦隊モノの悪役女幹部みたい)


 ヘーラーの命令で、短刀ほどもある針でイーオーを襲って体中チクチク、いやザクザク刺しまくった(まさに泣きっ面にハチならぬアブ)。
 イーオーはアブから逃げて海に飛込んだが、これが今で言うイオニア海だ(そんなことはともかく)。


 ようやくヘーラーの手を逃れ、エジプトに泳ぎ渡ったイーオーを待っていたのは件のヒヒ爺だった。
 こうして元の姿に戻ったイーオーはゼウスと結ばれたのでした。めだたしめでたし(じゃあ~、ないっつうの!!)。




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