<浴槽用浮輪>バランス崩し、乳児おぼれる 死亡や重体も(毎日新聞)
この記事に対し、あちこちのブログで親の不注意を責める記述が見受けられます。
要約すると「確実に安全なものはないのだから、親が注意するべきだ。入浴中に目を離すなんてとんでもない」ということになりますか。
しかし、本当にこれは親の不注意によるものなんでしょうか?
むしろ、こういう商品を購入した親たちは、入浴中に目を離すなんてとんでもないと思っていたからこそ<浴槽用浮き輪>を利用しようと考えたのではないでしょうか。
立つこともおぼつかないくせに好奇心はイッパイの幼児を親が1人で入浴させるのは本当に大変なことです。
自分の体だってろくに洗えないし、年の離れていない兄弟なんかがいたらそっちだって目が離せない。
だからこそ、<浴槽用浮き輪>が「安心して一瞬目を離せるように」というニーズに応える商品として求められたのではないですかね。
ニーズがそこにあることは、メーカーだってわかっていたはずだろうと思います。
なのに、メーカーは幼児が動くことを考慮して安全性を確保していなかった。
国民生活センターの検証では
もし、転覆事故が想定外だったのだとしたら、「幼児が浮き輪のパンツ部にしっかり座って、静かに浮かんでいる」状態しか想定せずに商品化した可能性が高いと言えましょう。
だとすれば、これは保護者の責任というより商品の安全性に問題があった(ニーズに応じた安全設計がなされていなかった)ということではないでしょうか。
そして、これらの商品には
メーカーには製品の安全性を確保、または、注意喚起をする責任があったのにそれを怠った、と言われても仕方のないケースであると思います。
なんだか、最近は何でも個人の責任を言い立てるのが正義と考えているような主張が多くて、ちょっと憂鬱。
この記事に対し、あちこちのブログで親の不注意を責める記述が見受けられます。
要約すると「確実に安全なものはないのだから、親が注意するべきだ。入浴中に目を離すなんてとんでもない」ということになりますか。
しかし、本当にこれは親の不注意によるものなんでしょうか?
むしろ、こういう商品を購入した親たちは、入浴中に目を離すなんてとんでもないと思っていたからこそ<浴槽用浮き輪>を利用しようと考えたのではないでしょうか。
立つこともおぼつかないくせに好奇心はイッパイの幼児を親が1人で入浴させるのは本当に大変なことです。
自分の体だってろくに洗えないし、年の離れていない兄弟なんかがいたらそっちだって目が離せない。
だからこそ、<浴槽用浮き輪>が「安心して一瞬目を離せるように」というニーズに応える商品として求められたのではないですかね。
ニーズがそこにあることは、メーカーだってわかっていたはずだろうと思います。
なのに、メーカーは幼児が動くことを考慮して安全性を確保していなかった。
国民生活センターの検証では
乳幼児のダミー人形を用いた検証では、浮き輪のパンツ部にしっかり乗せ、静かに浮かんでいれば、転覆・転落することはなかった。しかし、乳幼児の身体がしっかりシート部に納まっていないで身を乗り出したような場合や、浴槽の水量が不足気味で乳幼児の足が底につくような場合には、重心が高くなり、後ろにバランスを崩すと転覆・転落する可能性があることが分かった。
もし、転覆事故が想定外だったのだとしたら、「幼児が浮き輪のパンツ部にしっかり座って、静かに浮かんでいる」状態しか想定せずに商品化した可能性が高いと言えましょう。
だとすれば、これは保護者の責任というより商品の安全性に問題があった(ニーズに応じた安全設計がなされていなかった)ということではないでしょうか。
そして、これらの商品には
6種類とも、日本玩具協会の安全基準に達したことを示すSTマークが付き、安定性や安全性を強調する記載もあった。(毎日新聞)
商品には裏面に注意表示があるが、その内容は一般的なものであり、浴槽における転覆、溺水の危険性は伝わらない。(国民生活センター)
メーカーには製品の安全性を確保、または、注意喚起をする責任があったのにそれを怠った、と言われても仕方のないケースであると思います。
なんだか、最近は何でも個人の責任を言い立てるのが正義と考えているような主張が多くて、ちょっと憂鬱。