赤の肖像
~シャア、そしてフロンタルへ~
8月13日から15日にかけて行われた、シャア自身によるによるクワトロへ至る心境を吐露するというライブです。
照明が落ち、生のギター、それも情熱的なフラメンコのリズムが奏でられる中シャアの声が静かに響き渡りました。
「海から発した生命が、人の形を得るまでに億万年。脆弱な肉体を補うために知恵が進化したのか、知恵を持つ代償に肉体を進化させることを忘れたのか、それはわからない。(中略)文明の重みが地球を窒息させるかもしれないと気づいた時、宇宙に生存の捌け口を求めることを思いついた。・・・」
白に見える薄いグレーのジャケット、真っ白なパンツに真っ白な靴のシャア・・・いや、池田秀一氏・・・あ、シャア・・・?
スクリーンに時折映し出されるTVアニメのカットシーン。
いま語られるララァへの気持ち。私、ファースト見てません。だからララァを挟んだシャアとアムロの確執も知りませんでした。
シャア自身は、母のように太陽のように暖かく受け入れてくれる存在として欲していた、利用していたと語っていたが、彼女のへ本当の気持ちに気づく前の喪失がシャアにとって深いところでの疵になっていたのかと思いました。
そして重ねて言う。
「復讐より、戦いに喜びを見出していた(のかもしれない)」
そしてZでのアムロとの邂逅。
コックピットを跳ね上げ「・・・お前がアムロか」
アムロ「シャア・・・なのか」
もしかしてこれはこのために書き下ろされた?やけに綺麗だった。でも映画のワンシーンだった?ZはTVも映画も見ているのですが記憶が曖昧で・・・ごめんなさい。
ネオ・ジオンの総帥としての大演説。
自らをシャア・アズナブルとして、民衆の期待を背負ったシャアとしての容れ物として生きようと決意した。
時刻が流れ
そして再び――赤い彗星のシャアの再来として――
「用意はできた。――見せてもらおう。ガンダムの力を――」
END
鳥肌立ちました。全身に。生のシャアの声。迫力あります。カリスマあります。
行って良かった。二時間に及ぶシャアの自身による己への邂逅。
10月から封切られるUCの前宣伝としてのライブという位置づけだったらしいですが、力のこもった福井氏の脚本とカリスマある池田氏の朗読いや独白に完成されたライブになっていました。
これで終わらせるにはもったいないです。ぜひ再演をお願いしたい!
また行きますよ、私。
15日の最終日に予約を入れました。前から5列目中央ブロックの下手端(舞台に向かって右寄りということです)
写真を見てもらえば解る通り、ちょっと端かな~という感じでしたが、これはライブが始まってみると思いかけず素晴らしい位置取りだったということが判明いたしました。なぜなら舞台上のこの席は一度も利用さることなくスクリーンで隠されることになり、舞台下の下手での朗読となったからです。私のほぼまん前。
ただスクリーンは首を上に向けないと見づらく、スクリーンを見るかシャア・・・池田氏を見るかの選択を迫られたのは余談です。
最後になりましたが、池田秀一様、福井晴敏様、内山昂輝様、柿原徹也様、またこの公演のために尽力してくださったスタッフの皆様、関係者の皆様ありがとうございました。
楽しく過ごさせていただきました。プライベートで苦しいことがあり悩みも尽きないのですが、明日からの活力を頂きました。
※ シャア及びアムロの言葉に実際とは違う文言や前後するセリフなどある場合がありご迷惑をおかけする可能性があります。申し訳ありません。引用はご注意ください。