ガサガサゴソゴソ。
風もなく穏やかな昼下がり、ビニールの袋が不自然に擦れる音が居間に響き渡る。
ちょっと早いが、太古からの生き残り、主婦・・・モトイ、執事仲間で言うところの「黒光りして食に貪欲な生き物」が出てきたのか?
さればこの執事秘伝の奥義、必殺スリッパ打ちの出番か(この頃では、凍らせて瞬殺が流行りだとか)と思い、勇んでスリッパ片手に音の出る源へ駆けつけてみれば・・・。
「血相変えて、どうしたんだ?」
「ご主人様~、なにやってんですか?」
「ウム、この再生を待つ再生プラスチックの気持ちはどんなだろうとビニールの袋の中が気になってなー」
「だから、入ったんですか。ガサゴソとびっくりするじゃないですか!」
「驚かせたのか、それは悪かった」
「本当に悪いと思っているんですか」
「思っているとも。で、その手のスリッパはなんだね。スリッパと言うのは足に履くものだと思っていたのだが、片方だけ手にもってどうするんだ?」
「こ、これはですね~・・・」
風もなく穏やかな昼下がり、クロネコの執事の休息は遠い・・・。
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